VALUESTAR G TypeC Setup
標準のままでは使いにくいため、いろいろと好みに合わせて変更していきます。ここでは自分が行なっている設定を参考例として公開しておくことにしました。単に次回リカバリすることになったときに、順番に同じことをしていけば環境の構築ができるから、将来的に自分が楽をするためですけど(笑)。
最初にやること
最近のメーカー製PCにはリカバリディスクが付属していません。購入したユーザーがDVD-R(CD-Rでも可)にリカバリ用のデータをハードディスクからDVD-Rメディアへ書き込む必要があります。手順は説明書に書かれているので、真っ先に実行しておきましょう。メモリやCPUに初期不良があった人は正しくリカバリディスクを作成できないのでご愁傷様という感じで、ユーザーにリスクを負わせている全然よろしくないシステムといえます。大手PCメーカーは今はどこも同じくこのような手順になっているようなので、本機だけの問題ではなく業界的な問題です。ちなみに本機の場合にはDVD-Rはリカバリ用で4枚、アプリケーションリカバリで1枚の計5枚のDVD-Rを要求されるので、購入をしたらメディアの調達を行なっておきましょう。
パーティションサイズ変更
相変わらずハードディスクのパーティションが、Dドライブに4GB強、Cドライブに残り全部という配分でした。リカバリ時に消えるCドライブにはあまりデータを入れる気はないので、『Partition Magic』を使ってCドライブに30GB強、残りをすべてDドライブに割り当てました。時間が掛かるけど、これは次回のリカバリ時には不要な手順だから我慢。たぶんパーティションサイズを変更してのリカバリよりは早いだろうし。
表示を変更
真っ先にやるのはWindowsクラシックスタイルにすること。Lunaはうざいし処理が重くなるので好きじゃないんですよね。デスクトップを右クリックして、画面のプロパティからテーマをWindows クラシックにしてしまいます。デスクトップには従来通りマイドキュメントとかがほしいので、画面のプロパティのデスクトップタブからデスクトップのカスタマイズを押してデスクトップアイコンを従来通りに表示するように全部チェック。
タスクバーを右クリックして、プロパティを選んでタスクバーと[スタート]メニューのプロパティを表示。タスクバーを固定するのチェックを解除して、クイック起動を表示するにチェックしてクイック起動を有効にします。[スタート]メニュータブを押して、カスタマイズをクリック。小さいアイコンにして詳細設定タブから次のものをメニューとして表示するように変更しておきます。コントロールパネル、システム管理ツール、マイコンピュータ、マイドキュメント、マイピクチャ、マイミュージックの6項目です。
電源オプションを変更
PCの電源ボタンを押したら休止状態で終了してほしいので、その設定を早めに行なっておきます。休止状態にするために電源を押したときにシャットダウンになってしまうと困りますからね。デスクトップで右クリックしてプロパティを選んで画面のプロパティへ。スクリーンセーバータブを押して、スクリーンセーバーをPCヒストリー(NECのPC-98x1シリーズの系譜が表示される)に変更。ブランクにするつもりだったけど、しばらくはこれでいこう。続いて画面下のほうにある電源のボタンを押して電源オプションのプロパティへ移動。モニタの電源を切るのは3時間後、ハードディスクの電源は30分後に設定しておきます。詳細設定タブではスタンバイから回復するときにパスワードの入力を求めるのチェックを解除、コンピュータの電源ボタンを押したときには休止状態として設定完了。
キーボード・入力系の変更
標準添付のキーボードではなく、使い慣れたMicrosoftのキーボードを接続。そしてIMEは使ってられないので真っ先にATOK2005をインストール。それと自分はPC-98x1時代のキー配置が使いやすいので、左CtrlキーとCaps Lockキー、Escキーと半角/全角キーを入れ替えます。左下にCtrlキーだと押しにくくて操作が遅くなってしまって困るんですよね。いつも思うんだけど、なんであんな位置が標準なのだろう?
さらにIMEに切り替わってもらっては困るので、IMEの切り替えを無効にしておきます。言語バーも使わないので言語バーを無効にしてキーボード・入力系の設定変更は終了。
ネット関連の変更
まずこの段階でやるべきことは、メールのデータ移行ですよね。自分はメールをD:¥My Data¥mailに保存するようにしているので、以前のPCからそのフォルダを同じ場所へコピー。Outlook Expressを起動して、ファイル⇒インポート⇒メッセージでそのフォルダを指定してデータを取り込みます。もちろん、すべてのフォルダです。取り込みが終わったら、ツール⇒オプション⇒メンテナンス⇒保存フォルダで普段の保存フォルダを指定して移行完了です。保存先に指定するフォルダが移行前と同様(D:¥My Data¥mailなど)だと、すでにメッセージストアがあると警告されますが、上書きしてOK。これでメールのデータはすべて移行できるので楽。
前の環境でツール⇒アカウント⇒エクスポートで各アカウントの情報を書き出しておいて、インポートで取り込んでアカウント情報も転送完了。C:¥Documents and Settings¥%USER%¥Application Data¥Microsoft¥Address Bookもコピーしてきてアドレス帳も移行。メールルールはほとんど作っていないから新規で作成したほうが早いかな……。
メール以外の設定も必要なわけで、使っている光プラス(現auひかり)に合わせてネットワークの調整です。これを行なわないとダウンロードもアップロードも速度が出ないですからねぇ。今回はDefaultReceiveWindow,DefaultSendWindow,TcpWindowSizeは233600にしました。さらにダウンロードしたファイルにいちいち警告が出るのは邪魔くさいので、セキュリティの警告を非表示にするためにレジストリを設定します。インターネットオプションの変更は初期状態から変更する部分だけを以下に。
- プロキシ接続でHTTP 1.1を使用する
- TLS 1.0を使用する
- ブラウザを閉じたとき、[Temporary Internet Files] フォルダを空にする
- 署名が無効でもソフトウェアの実行またはインストールを許可する
- インライン オートコンプリートを使用する
動画関連をインストール
DVDプレーヤーとしてWinDVD 5 for NECがインストールされています。しかし、これはマウスのホイールボタンで早送り/巻き戻しができないのでちょっと不便。仕方がないからホイールボタンでの操作に対応しているPowerDVDをインストール。NECのアプリケーションの選択はちぐはぐというか、SmartVisionでホイールボタンによる操作に対応しているのに、DVDは未対応のアプリケーションをプリインストールしているんですよね。まあ、DVD再生時にはマウス操作ではなく、リモコン操作を前提にしているのかもしれませんけど。ユーザーインターフェースは統一しておいたほうが使いやすいし、初心者が戸惑うことも減ると思うんだがなぁ……。安いソフトをチョイスしたんだろうけど、メーカーの都合で使い勝手が悪くなるのはいただけないですなぁ~。長期的に見てメーカー側にもマイナスだと思う。
続けてCODEC関連をインストールです。再生用にffdshow、mpegableDS Decoder、G.726, CoreAACをインストールしておけばだいたいのデータに対応可能なはず。圧縮用にXviD,x264,WMV9VCMをインストール。音声の圧縮はMP3の56kbps制限をなくすのようにレジストリを変更して高ビットレートにも対応させます。OGM再生のためにOggDS、MKV再生のためにMatroska Pack Liteをインストールして、OGG File用のアイコンのスクリプトでOGMをWindows Media Playerに関連付けて準備完了。
パフォーマンスなどの調整
デスクトップに出したマイコンピュータをAltキーを押しながらダブルクリックして、システムのプロパティの詳細設定タブを選択。パフォーマンスの設定を押して、詳細設定から仮想メモリを変更します。カスタムサイズで初期サイズ・最大サイズ共に下のほうにある推奨値にあわせて固定し設定ボタンを押します。システムのプロパティまで戻って、起動と回復の設定を押し、システムエラーの項目をすべてチェック解除し、デバッグ情報の書き込みをなしに変更してしまいましょう。さらにエラー報告を押して、エラー報告を無効にするに変更します。
システムのプロパティのシステムの復元タブでは、Cドライブ以外はすべてシステムの復元機能を無効にしておきます。Cドライブも900~1200MBぐらいになるように容量を抑えて設定。こうしてディスクまわりの処理を軽減しておくのがよいでしょう、たぶん。
ツールバーの用意
普段使うアプリケーションを素早く起動できるように、ツールバー用のショートカットをD:¥My Data¥Quick Launch内にサブフォルダを作って管理しています。以前の環境からコピーしてきて、さっそくツールバーの復元です。タスクバー上で右クリックして、ツールバー⇒新規ツールバーから、ショートカットの入っている各ツールバーのフォルダを指定していきます。各ツールバー上で右クリックして、タイトルの表示とボタン名の表示のチェックを外してツールバー左の部分をつまんで画面の左右へ持っていって、画面両脇にツールバーを配置です。それぞれ、ツールバー上で右クリックして常に手前に表示としておくと便利。アイコンサイズが大きい場合は、ツールバー上で右クリックして、表示から小さいアイコンに変更すればOKです。
こうして画面脇によく使うアプリケーションのクイック起動を配置しておくと、素早くアプリケーションを起動できるようになるので便利。ただ、アプリケーションの中には、画面の左右にツールバーがないことを前提にしているものがあり、起動するごとに左右にツールバーの幅だけずれていったり、画面幅が狭くなっていくといったおかしな動作をするのがあるから要注意。
マイドキュメントを画面上部にドロップしてツールバーにすると、使い方によっては結構便利かもしれません。マイコンピュータをツールバーに入れておくと便利なので、これだけはやっておくべしですね。
細かい部分の変更
CDやDVDを入れたときのオートランは使いたくないので、オートランを抑制しておきます。1GBのメモリ構成を活かしてファイルまわりのパフォーマンスも改善しておきたいので、ファイルのコピーを高速化とNTFSの最終アクセス日時の更新を無効にするとシステムを物理メモリに置く設定も行ないました。ブラウザの体感速度を上げるためにInternet Explorerのサーバーあたりの最大同時接続数を8に変更。
コンソール操作をすることがそこそこある自分は危険を避けるために拡張子を正しく認識させるようにしておきます。