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外付けハードディスクの修復

Windows XP

USB(1.1/2.0/3.0)やi.LINK(IEEE1394)の外付けハードディスクを使っている人もいると思います。ある日突然「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」となってアクセスができなくなり、認識しているドライブは容量0バイトで未フォーマットと表示されることがあるので困りものです。

発生条件

外付けケースが採用しているチップ、すなわちIDE⇔USBあるいはIDE⇔IEEE1394(i.LINK)の変換チップによってはスリープ状態や休止状態に入ったときにハードディスクのファイル管理領域(と運が悪いとパーティションテーブルも)壊れてしまうことがあるようです。

対処法

ここでは、うちの環境で破損が発生した場合に復旧できたケースの情報を提供しておきますが、確実に破損する再現方法が不明なので、稀に壊れたらいろいろ試しているという状態です。壊れ方も異なることがあり、直すための手間も結構違っています。あくまでも参考例としてご覧になってください。同じ方法で直るかはわかりません。うまく直ったらラッキー程度で考えてくださいな。

壊れたハードディスクに入っているデータが重要なものである場合はCASE.Cを最初に試してください。CASE.Bで使っているOS標準機能のCHKDSKより高性能だから市販製品として商売が成り立っているわけですので。救出したいデータにどれだけ価値があるかで判断するようにしましょう。デフラグを定期的に行なっていないようなドライブやNTFSフォーマットじゃないドライブだと、100%完全な復旧はどのケースでも難しいかもしれません。

Case.A 外付けHDDケースの変更
もし別の外付けハードディスクケースがあるのであれば、それにハードディスクを入れ替えてWindowsに再認識させてみてください。これですんなりと直ることが何度かありました。
一時期、やたらと熱くなるBUFFALOの外付けHDDが自分と実家で3台壊れた際は、IDE⇔USBの変換チップが熱で死んだので、ケース交換でデータ自体は全くの無傷で救うことができました。放熱不足の外付けHDDの製品を使っている場合は、まずこれを試してみたほうがよいかもしれません。
Case.B CHKDSKの実行
コマンドプロンプトから、CHKDSKコマンドを実行するとあっさり直ることもあります。スタートファイル名を指定して実行cmdと入力してOKを押してコマンドプロンプトを開いてみてください。ここで、認識がおかしくなったドライブを対象にCHKDSKを実行します。ドライブNを修復するのであれば、chkdsk n: /f /rと入力、ドライブSを修復するのであればchkdsk s: /f /rと入力してEnterキーを押してください。ここで問題がなければ修復過程が表示されて最後に「ファイルシステムを修正しました。」と表示されてすべてのファイルが元通りになることもありました。
外付けハードディスクを修復するためにこのページを訪れた人の多くはこれで修復できているようです。ひと言メッセージで「Case.Bで助かりました」とのコメントが多数届いています。また、そのままではNGでも外付けのケースから取り外してPC本体のS-ATA端子に直接接続してからCHKDSK処理をしたら直ったとのメッセージも頂きました。参考情報としてお役立てください。
なお、Windows Vista/7/8の場合はUACが働きますので、管理者権限で実行しなければなりません。スタートメニューからコマンドプロンプトを探し、それを右クリックして管理者として実行を選びます。すると、UACの警告が出ますがはいを選ぶと管理者と表示されたコマンドプロンプトが開くはずです。その画面からCHKDSKの実行を行なってください。
Case.C 最悪の事態
順番にA⇒Bと試しても直らない場合は、もはやお手上げです。重要なデータがないのであれば、もうフォーマットしてしまいましょう。データは消えてしまいますが、容量は回復します……。いや、おそらくこのページを読んでいる人はそのような手段を求めているのではないと思いますけれど。この冗談の部分しか読まずに2ちゃんねるで対処法じゃないと批判した人がいたようですがね(苦笑)。
ハードディスクを再び使えるようにするためにはフォーマットが必須というこのような最悪の事態に陥った場合、データ復旧ソフトを購入して対処することになります。「FINALDATA 体験版」や「EaseUS Data Recovery Wizard Free(2GBまでの制限あり)」をダウンロードして修復できるか試してみましょう。いきなり購入をせずに、これらを試してみて復旧できそうならば購入すればよいわけです。
容量が0で認識されている状態でこれらのデータ復旧ソフトを使用して必要なデータを救出し、その後にハードディスクをフォーマットして使うことになるわけです。そうはいっても、このCase.Cになると別のハードディスクに復旧のために必要なデータと同じだけの空き容量が必要となるため、データ復旧ソフト+新しいハードディスクという代金が出費になるのではないかと思われます。本当に最後の手段というわけで、この最悪の事態を迎えたら、破損したハードディスクにあるデータの救出をしたら、フォーマットしてPCの本体内蔵用で使ったほうがよいかもしれませんね。