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ffdshowのセットアップ

便利なDirectShowDecoderであるffdshowのセットアップ手順の説明です。すでにインストールして使っている人は読まなくて大丈夫。これは動画再生の初心者向けのページということになります。

インストール

ここではffdshow(2011年4月11日版:ffdshow_rev3814_20110411_clsid)を例に説明します。ダウンロードしたffdshowの公開日が大きく変わると設定項目が異なる可能性がある点にご注意ください。なお、ffdshowをインストールする際には、以前のバージョンのffdshowを念のためにアンインストールしてから作業を行なってください。

ダウンロードしたファイルを実行すると、言語の選択となります。初期状態で日本語が選ばれているので、そのままOKボタンを押して先に進んでください。

ffdshowのバージョン情報が表示されてインストールの確認となりますので、次へを押して、インストール先のフォルダ指定画面に進みます。特に変更しなくてもかまいません。お好みのフォルダを指定して次へを押しましょう。インストールするコンポーネントの選択となりますが、ここでは使うものだけチェックをつけるのがよいです。GPUの動画再生支援を利用してCPU負荷を下げたい場合はDXVAビデオデコーダーにチェックをつけてください。VFWインターフェースはチェックしないとffdshowをインストールする意味がなくなります。ほかは使っているアプリケーションがあればチェックをつけておくとよいでしょう。選択が済んだら次へを押します。プログラムグループの指定となりますが、そのままでいいという人は次へを押してください。

続いて追加タスクの選択ですが、すでにffdshowがインストールされている状態だと、この追加タスクの選択は表示されずにスピーカーの設定へ進みますのでご注意を。一度設定を初期化したいのであれば、ffdshowのすべての設定を初期値に戻すにチェックをつけてください。その下はffdshowでデコード(再生)したいVIDEO CODECをチェックしていきます。すでにDivXやXviDをインストールしている環境で、XVIDやDivXにチェックを付けると競合してトラブルが発生する可能性があるので注意が必要です。すでにインストール済みのCODECにチェックをつけるとトラブルの元となります。H.264(x264など)の再生を行なうならH.264/AVCには必ずチェックをつけておいてください。特にx264で作成したデータはffdshowで再生することが前提になっているようなので、この部分のチェックだけは必須だと思います。Windows Media Videoにはチェックを付けないほうがよさそうです。あとは、YouTubeなど動画サイトで使われているFlashビデオをローカルにダウンロードしてMedia Player Classicなどで見るような場合は、FLV1にチェックをつけてください。スタートメニュー内に登録されるffdshowのビデオデコーダーの設定からいつでも変更できるので、再生したいデータに使われているものだけをチェックすればよいのではないでしょうか。次へを押してスピーカーの設定へ進んで、使っているPCのスピーカー構成を選び次へを押してください。コンポーネントの選択でプラグインを選んでいるとプラグインのインストール先フォルダを聞かれますが、変更しなくても大丈夫なので変更の必要がなければそのまま次へを押します。

確認の画面となるので問題がなければインストールを押してインストール処理を開始してください。しばらくすると完了画面となりますので、設定をすぐに変更したい項目にチェックをつけて完了ボタンを押せば使用準備完了です。

※セットアップ画面は以下のようになります。画像をクリックするとどのように推移するのか把握できるんじゃないかと……。

再生負荷軽減のための設定

再生時のCPU負荷を下げたい場合は、ビデオデコーダーの設定Postprocessingのチェック状態を確認しておきましょう。チェックがついていると画質が向上しますが再生負荷が高くなりますので、スペックが高くないPCの場合はチェックを外しておいたほうがよいかもしれません。CPUへの負担を減らして節電したい場合などにもこの設定は有効です。

画質向上のための設定

CPUへの負荷が高くなりますが画質を向上させることもできます。再生するデータが使用しているPCではCPUの処理能力的に余裕があるのであれば、画質を向上させるための設定を行ないましょう。

ビデオデコーダーの設定を変更すると画質の向上を狙うことができます。ポストプロセッシングはデフォルト設定のままチェックを付けるだけでそこそこの画質向上が期待できるかと。mplayerにチェックを付け、正確なブロック低減輝度フルレンジの輝度にチェックを付けて使っています。

同様に色まわりのブロックノイズを軽減するためには、ぼかし、ノイズ低減にチェックを付け、輝度スムーザーにチェック、色差スムーザーにチェック、3Dノイズ低減にチェック、高画質にチェックをしましょう。この設定で色まわりが原因によるMPEG4系のブロックノイズはだいぶ改善されます。ブロックノイズが気になる人は試してみてほしい設定というところでしょうか。最適な値は再生するデータの種類にもよりますのでパラメータの数値は記せません。まずは初期値で試してみて、不満があればパラメータを変更するようにしてみてください。