N901iC カメラまわり
この部分は、ユーザー側で変更できないハードウェア的な部分と、N900iから改良されたソフトウェア面を調査しています。プレビュー画像のリンク先画像は携帯電話からは正常に見られないと思いますので、携帯電話からこのページを見ている人はあらかじめその点はご了承ください。
カメラまわりの性能
カメラはN900iとカタログスペック的には変化がありません。実際のところどれぐらいの差があるのかは気になる人もいるのではないでしょうか。そこで、屋外2点、屋内1点の比較写真を用意してみました。撮影場所はほぼ同一、撮影の時間の差も1分以内で、設定は最高画質になるようにしてあります。サンプルはそれぞれ左側がN900iで右側がN901iCです。
屋外撮影サンプル
1つ目のサンプルは、西武池袋線小手指駅からやや西へ移動したところにある小手指陸橋から小手指駅のほうを撮影してみました。撮影場所は、線路南側の歩行者用の階段を上る途中の部分です。小手指駅付近に住んでいて、同じ場所を撮影して持っている携帯電話のカメラと性能を比較したい場合はその場所で撮影してみるとよいかもしれません。2つ目のサンプルは、小手指駅南口をデイリーヤマザキの手前の道を南へ歩いていってすぐのところにある公園で撮影しました。
意外なことにN901iCのカメラで撮影した画像は、だいぶ画質が改善されています。特に彩度やレベル補正が自動的に適切に行なわれている感じで、かなり実際に目にする色に近く、上手くできた感じの画像となるようです。
屋内撮影サンプル
屋内はおそらく同じ場所で撮影することができませんので、撮影場所は特にここでは記しません。
屋内の照明の関係で黄色っぽくなってしまっているN900iと比べて、N901iCは実際に目でしたのと同じような色合いを再現できています。撮影したカメラの画質のチューニングはだいぶ改良されてきているようですね。
撮影失敗のおまけ
N900iで昼間撮影画像サンプルを載せている撮影した公園で撮影してみたデータです。なんか記憶を頼りに撮影するということをしたため、撮影の角度と時間が異なっていたから、たぶんあまり参考になりません。一応置いておきます。これで失敗したので、N900iとN901iCを両方持って撮影に出掛けたというのが今回のサンプル3つです。
カメラまわりのメニュー
- カメラトップメニュー
- ムービーモード
- フォトモード
- iモーション
- マイピクチャ
- フォトモード内の機能から画像サイズ選択
- UXGA(1616×1212)
- SXGA(1280×960)
- VGA(640×480)
- CIF(352×288)
- 待受(240×320)
- メール大(176×144)
- メール小(128×96)
N900iではつぎはぎ的でバラバラだったメニューが、N901iCでは直感的に選べるようになりました。まず大まかに動画か静止画かで選び、その後はサイズなどを選択していくことで意図する撮影シーンに適切な設定へたどり着けます。N900iのようにメガピクセルかそうでないかで静止画の撮影モードが別になっていたなどという、奇妙な状態から抜け出せるというわけです。ただし、メガピクセルを選んでいると内側カメラに切り替えられません。内側カメラに切り替えたら自動的にVGAが選択されるなどのほうが使いやすいんじゃないかと思うのですが、グレー表示でメニューから選択できない仕様となっています。
なお、動画の撮影は相変わらず解像度が176x144か128x96であり、いまいちな感じです。最長録画時間も60分のまま。miniSDカードから動画(QCIFサイズ)を再生しても、稀に表示が追いつかずに映像の一部が崩れたり音が飛ぶことがありますし。携帯動画変換君で作成して再生できるのはQCIF高画質15fpsステレオまでっぽいです。ちなみに、他機種の動画サポートはSD-Videoの作成のページ末尾に掲載している資料が参考になると思います。
今回はLinuxへの移行でそちらに開発の力点を奪われていたんでしょうから、汎用OSであるLinuxへ移行したあととなる、次からの機種での発展に期待したいところ。機能的に大躍進となるとよいのですが……。
カメラで撮影した画像を参照しようとすると、かなり処理に時間が掛かっていましたが、ピクチャ一覧で表示してもN901iCは意外に早くプレビュー画面が表示されます。何らかの改良が施されているようです。明らかに処理速度が向上しているシーンといえます。意外にもカメラまわりはN900iとは別物になったという感じですね。