パーティションを操作する
PCを購入して最初にやっておきたいのは、パーティションを自分の好みに合わせて変更しておくことでしょう。ファイルの変更が行なわれないデータは読み込み専用ファイルのパーティションを用意して、そこ作成したドライブに読み込みしかしないファイルを置くようにすれば、そのドライブはデフラグする必要がなくなります。また、読み書きが頻繁に行なわれるデータはデータ用パーティションというように用意しておけば、激しい断片化の発生を特定のドライブに抑え込むことが可能です。
とはいえ、WindowsXPまではすでにOSをインストールして使用している場合、データをそのままにパーティションの再割り当てを変更するには別途パーティション操作ソフトを用意する必要がありました。「Partition Magic」などを使った人もいるんじゃないでしょうか?
しかし、その後発売されたWindows Vistaではパーティションを簡単に操作できるように機能が追加されました。もちろんWindows7にもその機能は引き継がれているため、PCの出荷時状態のディスク容量の割り当てが気に入らなかったら、Windows7の標準機能で簡単にパーティションを変更することが可能です。分割ならばデータを失うことなく処理することができます。
※PCをカスタマイズして購入する際にパーティションの分割を有料で行なっているメーカーやショップがありますが、ここで紹介する手順で実行すれば簡単に変更することが可能です。出費を抑えて節約できることでしょう。ただし、さまざまな機能制限のあるWindows7 Starter Editionは使えないかもしれません。
パーティション操作を呼び出す
スタートメニューを開き、プログラムとファイルの検索にdiskもしくはディスクと入力しましょう。すると検索されてコントロールパネル欄にハードディスク パーティションの作成とフォーマットが表示されるはずです。それをクリックしてください。
※マウス操作だけで呼び出したい場合は、コントロールパネルからシステムとセキュリティを選び、下のほうに表示されている管理ツールにあるハードディスク パーティションの作成とフォーマットを選んでください。
パーティションを分割する場合
Windowsの再インストール時にデータが消えてほしくない。だからデータ用のドライブがあったほうがよいのに、購入時にドライブがひとつだったという人はパーティションを分割してドライブを用意しましょう。
まず最初にボリュームの縮小を行なって、空き領域を増やします。容量を減らしたいドライブをクリックしてから、右クリックをしてメニューを開きます。ボリュームの縮小を選ぶと縮小可能なサイズが計算されて、どれぐらい空き領域にするのかを選べるようになります。縮小する領域のサイズに新しいパーティションで使いたい容量を指定し、縮小ボタンを押してください。
※購入直後に行なうのならば、処理対象はボリューム(C:)となりますが、この例では別のドライブに対して処理を行なった画像となっています。
続いて、Windowsから使えるようにするために割り当てを行ないます。新しくできた未割り当ての部分をクリックして選択後、右クリックしてメニューを表示させてください。新しいシンプルボリュームを選んで新しいシンプル ボリューム ウィザードを開始しましょう。
ウィザードは答えていくだけなので簡単です。開始画面では次へを押し、シンプル ボリューム サイズで確保する容量を指定します。空けた領域を複数に分けるのではなく、ひとつしか確保しないのならば初期状態の全容量指定のままでよいでしょう。次へを押して進むと今度はドライブ名の割り当てとなります。空いているドライブ名から選んで次へを押してください。フォーマットをすぐ行なうかどうかを問われますが、普通はこのボリュームを次の設定でフォーマットするを選びます。特に好みの設定がないのでしたら、ボリュームをドライブの使用目的などの説明に変更して次へを押して進んで構いません。確認画面になるので、問題がなければ完了ボタンを押してください。
ウィザードの画面遷移がどうなっているのかは、JavaScriptを有効にして以下の画像をクリックして確認してください。
ウィザードが完了するとフォーマットが行なわれ、しばらくしたら作成したドライブが使用可能となります。
ドライブをまとめたい場合
シンプルにハードディスクは物理ドライブひとつにはパーティションもひとつがいいという人もいるかと思います。購入したPCがパーティションを分割されていたという場合に、以下はひとつにまとめる方法の紹介です。
※パーティションの削除を行なうと、削除するパーティションにあるファイルはすべて消えてしまいます。購入直後ならば何もないとは思いますが、しばらく使ってしまってファイルがあるような場合は、必要なファイルを空き容量のあるドライブへコピーしておいてください。
クリックして不要なパーティションを選択し、右クリックしてメニューを開きます。ボリュームの削除を選んでください。警告が表示されるのでよく確認して問題がなければはいを押します。
削除したボリュームはすぐに空き領域となります。ただし、まだ未フォーマットの状態になっただけなので、パーティションも削除しなければ別のパーティションに容量を追加することができません。
空き領域をクリックして選択後、右クリックからパーティションの削除を選びましょう。警告が表示されるのではいを押します。
パーティションの削除が実行されて、未割り当て領域となります。この容量を隣接する別のパーティションへ追加することが可能となりました。
表示上で飛び飛びとなるパーティションには割り当てることができないので注意してください。上の画像では、(D:)には割り当て可能ですが、(C:)には割り当てできません。手間がかかりますが、未割り当て領域からデータのバックアップ用の領域を作成し、一度全ファイルをそこへ退避してから(C:)の隣の(D:)を未割り当てにして結合するようにするなどの工夫をすれば大丈夫かと思われます。
今度は容量を増やしたいパーティションをクリックして選択し、右クリックでメニューを表示させます。ボリュームの拡張を選ぶとボリュームの拡張ウィザードが始まります。
ウィザードは開始画面で次へを押して、次の画面にあるディスク容量(MB)を選択で追加したい容量を指定します。初期状態では是尿量となっているので、通常はそのままで大丈夫です。次へを押すと確認画面となるので完了ボタンを押して作業は完了です。
ウィザードの画面遷移がどうなっているのかは、JavaScriptを有効にして以下の画像をクリックして確認してください。
無事にパーティションの拡張ができて使用できる容量が増えているはずです。あとは普段通りにPCを使ってかまいません。