LEDシーリングライトCL8DL-PHSL
(2013/05/11)
自宅で一番長くいる部屋を節電のためにLEDシーリングライトに変更することは以前から検討していましたが、蛍光灯を交換じゃなくて器具ごと交換というのがエコじゃないのでためらっていました。まだ蛍光灯が切れる気配もなかったし。しかし、版画の色褪せの原因となる紫外線を嫌って、とうとう蛍光灯からLEDへの交換を決意してしまいました。
エコモードでの自動調光と用途別の明かり作り
安いLEDシーリングライトは1万円を切っていますが、自動調光(エコモード)に対応していません。シーリングライトで発する光を、外光では不足するぶんだけに抑えるように調光することで消費電力を抑えようというのがエコモードなわけです。外光に関わらず常時固定で室内を照らすよりも消費電力が抑えられるため、エコモードがない製品と比べてかなりの節電が期待できます。長い目で見れば価格差を回収できるでしょうし、電力不足で節電が求められている今の時期ならば必須の機能かなと思ったわけですね。6~8畳用ということで最大消費電力33Wの「CL8DL-PHSL」にしましたが、12畳まで対応の製品で最大消費電力41.5Wの「CL12DL-PHSL」もあります。
なお、エコモードは指定した明るさにするようにして節電できますが、エコモード無効時には光の感じを幅広く調整可能です。調色は電球色2800Kから昼光色の6000Kまで11段階、明暗は10段階で調整できるため、自分好みの光で部屋を演出できるので、エコモードを無効にしてホームシアターやパーティーなど用途に合わせて部屋の感じを変えられることでしょう。イメージ的な変更可能な光の範囲は以下のような感じでしょうか。実際にはもっと柔らかい光だけど、画面上で同じ色を作る時間がなくてうまく表現できませんでした。申し訳ない。部屋を好みの色調で照らしたら、リモコンのセットボタンを押せば記憶されるので次回以降はメモリに記憶していた照明を行なえます。
取り付け
開封してみると大きいLEDシーリングライト本体が現れます。付属品はアダプタ、リモコンと、壁に取り付けるリモコンホルダー、本体付近の下に置くためのリモコンスタンド、リモコンの動作確認用の単4乾電池2本、リモコンホルダー取り付け用の木ネジ2本です。
本製品を取り付け可能な天井にある配線器具は、角型引掛シーリング、丸形引掛シーリング、フル引掛ローゼット、丸形フル引掛シーリング、埋込ローゼットです。うちは埋込ローゼットだったので問題なし。天井の引掛シーリングにアダプタを取り付け、本体中央のセンサーユニットを取り外して本体をアダプタのツメにカチッとハマるまで押し上げて固定。アダプタ側と本体側のコネクタを接続します。○と□の2芯コネクタなので逆挿しが物理的に無理なので挿し間違いは起りません。コネクタの接続ができたら、センサーユニットを本体に固定するのですが、この時にはセンサー(エコモードランプのある側)を外光の入ってくる窓などとは逆方向になるようにしなければならない点に注意が必要です。自分は取り付けに10分もかからずに終わりましたので取り付けも簡単だと思います。自力設置の自信がない人と高いところでの作業は苦手な人は販売店で取付工事も頼んだほうがよいかもしれません。
点灯モードとリモコン
出荷時状態だと初回のスイッチオンでは全灯になるとのことでしたが、うちは常夜灯になって少し焦りました。大元のスイッチを1秒以内にON/OFFすると、全灯≫メモリ点灯≫常夜灯の順に切り替わる仕様なのですが、うちは必ずしもそうならなかったので相性が悪かった可能性があります。エコモードになっていると、壁スイッチでできるのは常夜灯とエコモードの切替だけです。うちの設備とは相性は本当によくないようで、壁スイッチをオンにしても無反応というのを1度体験しました。壁スイッチの短時間オンオフなんかをイベントにしないでほしいと思う。誤動作の原因になりそうじゃないか。
本製品はリモコンと付属品のリモコンスタンドを使うことで、留守番モードで運用することができます。不在時でも定時に明かりを点灯させることが可能というわけです。それが実際に防犯で役に立つのかはかなり疑わしいのですが(苦笑)。一応、いつも同じ時間に点灯するモードと、指定した時間から30分ぐらいの範囲でランダムに時間がずれて点灯するモードが用意されています。まあ、防犯面では気休め程度でしかないことには注意しておきたいところです。リモコンが無線じゃなく赤外線なので、留守番モードでの点灯動作を実行するには赤外線が届く場所にリモコンを置いておかないといけません。
エコモードの実際の挙動
外光に合わせて調光を抑えて節電するのならば、普通は最初はフル点灯で徐々に明るさを抑えていくと予想するんじゃないかと思います。ところが、実際にはそんなことはありませんでした。どこかの時点での出荷ロットで変更されそうな気がするほど変な挙動だから、ある時を時点に仕様が変わりそうではあるかな。
自分が手にした製品の動作はどうなっているかというと、点灯直後は一瞬フル点灯で明るくなり、その後はいきなり明るさが半減。徐々にエコモードで設定した明るさまで1分ほどかけて明るくなっていくのですよ。……それ、おかしくない? 普通に考えて明るいほうから徐々に発光量を抑えて指定された明るさまで抑えていくのが期待される動作でしょう。
動画を見ていただければじっくり見るとわかるかもしれませんが、一瞬全灯の明るさになった後は、結構暗くなり、そこから1分ぐらいかけて徐々に設定した明るさまで明るくなってくるという動作になっているわけです。LEDシーリングライトを撮影したものだけだとわかりにくかったので、白い部屋の壁が点灯時からどうなるかも撮影してみました。シークしてみると明るさの比較ができます。というかシークして比較しないと、徐々に変化しているので気付きにくいんじゃないかと思う。はぁ……、なんでこんな仕様になっているのやら。誰得なんでしょ? まあ、点灯後に1分ぐらいエコモードだと暗くなることさえ我慢できれば、省エネ面での性能を考えれば優秀な製品だと思います。そこを割り切れるかどうかでしょうか?