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無接点充電パッド QE-TM101

(2012/08/05)

面倒な接続をせずとも置くだけで充電ができるワイヤレス給電の国際標準規格「Qiチー」という規格があります。WPCで定められた規格なので、徐々に普及してくるのではないでしょうか。本製品はQiに対応した機器に充電を行なうための充電パッドです。本製品の充電エリア上に対応機器を置けば自動的に充電が行なわれるので、接続といった手間は一切なし。パッド上に置くだけで自動的に充電が行なわれるという簡便さが魅力です。

セットアップも簡単で、ACアダプターと無接点充電パッドをケーブルで繋ぐだけ。充電パッドの充電エリアは傷防止のために同梱の保護シートを貼るように指示されているので、それを貼るだけで準備は完了といえます。あとは充電パッド上に置くだけで対応機器は充電されるというお手軽さが嬉しいですね。おそらく、この利便性をユーザーが求めると思うので、将来的に対応機器が増えていくことでしょう。ちなみに、充電パッド上には2つの機器を置いても大丈夫です。最初に検出した機器への充電が終わると、もう片方の機器への充電が行なわれます。2つの機器へ同時充電というわけではありませんが、放っておいても順次2つの機器を充電してくれるのは便利でしょう。

本製品の送電コイルは充電エリア左上がホームポジションです。左上の充電アシストボタンを押すと送電コイルは充電エリア中央に移動するので、充電エリアの中央から左上方向あたりに充電したい製品を置くのがよさそうという感触。充電アシストボタンを押すか、Qi対応機器を充電パッド上に置くと、青い光を発しながら送電コイルが移動するので、2つ機器を置いた場合にはどちらから充電されるのかがわかります。ちなみに、何も置いていない待機時の消費電力は0.6Wです。使わない時はACアダプターを外すかOAタップの個別スイッチをオフにして節電という感じかな?

2012年の段階ではまだ対応している携帯電話は少ないし、積極的に使いたいような製品も少ないので、普及はBluetoothみたいに遅いかもしれないですね。でも自分はモバイルバッテリーへの充電で活躍してもらっています。充電し忘れというのがないのは最高っす。スマートフォン用にモバイルバッテリーを買おうか悩んでいる人は、初期導入費用が高くついちゃうけど利便性を考えるとこれはお薦めだと思うのです。使いやすさと満足度を考慮すれば十分検討する価値ありかと。

ただ、対応機器が少ない今は同時充電不可とか順次充電が2台までという仕様でも問題ないでしょうけど、対応機器を多く持つようになるとその部分の制約が将来的に問題となりそうです。まあ、その頃には改善された充電パッドが発売されていそうですが、2012年の段階で購入する場合はその制約を割り切っておく必要があるかと思います。

maxellから発売されている「Qi」規格ワイヤレス充電器ステーション デュアルタイプ WP-PD10.BKならば2台同時充電が可能で、USBも1個あるので、店に置いてあるか通販での購入ならばそちらのほうが便利なのは間違いありません。でも、送電コイルが固定で動かないようなので、対応機器を置く位置の調整が必要だったら面倒かなと思って、自分は本製品のほうを選んだという感じです。一長一短といったところでしょうか。