HDP725050GLA360
HitachiGST(HGST)のSATA仕様の3.5インチハードディスクを購入してみました。RAID用途でもないのにハードディスクなんかでトラブルが発生するとは予想もしていなかった展開で焦らされたので、問題の原因と対策をまとめてレポートしておきます。今後のファームウェアのアップデートやドライバの改良で直る可能性もあるため、あくまでも執筆時において起こっていた現象として読んでください。
トラブル発生
2008年4月現在において、500GBが8000円を割りこむ安さが魅力だったので、新調したPCに取り付けようと購入したのが本製品「HDP725050GLA360」です。原因がわかってしまえば「安いのには理由があった!?」みたいな感じでしたけど、PCのケースを空けて増設するような人は自力で解決できるんじゃないかなという程度かな?
まず、トラブルがどのようなものかというと、IntelのICHを使っているPCに本製品を取り付けて使用した場合に、AHCIかRAIDで使用すると128GB境界部分をまたぐディスクアクセスが発生したらOS側からはドライブがフリーズしたように見えてしまうという現象です。取り付けた直後にフォーマットを実行して途中でフリーズするとこの問題に当ってしまったということになりますね。WindowsXPの場合は、この現象が起こるとOSの終了すらままならなくなり、電源ボタン長押しでの強制オフでPCを落とさざるを得ないケースが発生することでしょう。フォーマットが運良く通っても、チェックディスクやファイルのアクセスでフリーズする可能性もあります。IDEで使えばこの問題は起こらないようですが、SATAのネイティブモードであるAHCIに比べてパフォーマンスが低下します。そもそも新調したPCのBIOS設定はAHCIとRAIDの2択でハマリ確定でした(笑)。自分は確認していませんが、Windows VistaのAHCIドライバではこの問題が起こらないという話があるようです。
※現在は修正済みのIntel Matrix Storage Manager (8.2以降ならば修正済み)が出ていますので、「Intel Matrix Storage Manager」で検索してダウンロードし、それをインストールすることで問題が起こらなくなります。
原因がわかれば回避は難しくない
元々複数パーティションにして使う予定だった自分は、面倒なので125GBのパーティーションを確保した直後にフォーマットもしない未使用の4GBのガードゾーン(Unformat領域)を用意して、残りの容量を使用目的別にパーティション切り分けを行ないました。最小限の容量消費でこの問題を回避したい人は、FIXLBA48(RAIDには未対応)を利用するのがよいかもしれません。
上記の説明が難しくてよくわからないという人は、使っているPCがIntelのチップセットを採用している場合はHitachiGST(HGST)のSATA仕様のハードディスクの購入は避けたほうがよいでしょう。もし、すでに買っていてこの現象に当ってしまったというのであれば、SATA対応のUSB接続の外付けケースにハードディスクを入れて回避するという手があります。