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MA-WHNBS

PCの使用歴が長い人だと、マウスを使っていてケーブルが操作の邪魔になるという経験をしたことは一度や二度ではないのではないでしょうか? そういうことがなくなるかもしれない現在のお気に入りであるワイヤレスマウスを紹介しましょう。サンワサプライのバッテリーフリーワイヤレスマウス「MA-WHNBS」です。製品の発表の頃から気になっていたのですが、ついに誘惑に負けて買ってしまいました……。

ワイヤレスマウスというと充電池や乾電池のために重くて使い勝手がずいぶん変わってしまうというのがありますが、本製品はマウスには充電池などはありません。そのため普通のマウスと同様の軽さが実現されており、ケーブルもないので動かしやすいところがこれまでのワイヤレスマウスと大きく異なります。

ではどうやって電源を確保しているのかというと、USB接続の専用マウスパッドから給電しているのです。リニアカップリング方式という、磁界を発生させることで接触する機器に電力を供給するシステムを採用しています。USBケーブル接続の専用マウスパッドが電力供給をするから、マウス側にはバッテリーが不要というわけです。動かすことのないマウスパッドを利用して給電するという発想が素晴らしいと思います。

この製品自体はUSB1.1/2.0対応のPCであれば利用可能です。Windows XPではケーブルを差し込むだけで本製品が認識されます。Windows98以降であればドライバ不要ですね。MacはOS X(10.2)以降となります。初回使用時には、専用マウスパッドにあるTUNEボタンを押して無線接続を最適化するように推奨されているので、マウスパッドにマウスを置いてボタンを押しましょう。

使用感

これまで使っていたMicrosoftのWheel Mouse Optical USBと置き換えたのですが、光学センサーの分解能が620count/inchと高いので、Windows上でのマウスカーソルが急に早くなって戸惑いました。コントロールパネル内のマウスからポインタオプションの速度を2段階遅くしてこれは解決。それまでと同様の感触で使えるようになったので、カーソルの動きに関しては動作がほぼ同一速度となるので、そのあたりの比較は正しくできていると思います。

まず最初に感じるのは、マウスがやや小さいということですね。W56×D97×H32.5mmなので、大きいマウスのほうが使いやすいという人には少々つらいかもしれません。女性にはほどよい大きさかもしれませんが、自分にはちょっと小さいなという感じです。ホイールボタンの横幅がそこそこあるので回転させやすいものの、人差し指で左ボタンとホイールボタンを押すような人には、ちょっと押しにくくなっているのではないでしょうかね。でもこのあたりは慣れれば問題ない程度かと思います。正直言ってしまうと、入力装置として重要なデバイスであるマウスは、購入前に実際に触って試してみたいよねぇ……。

消費電力のほうが気になる人もいるかもしれませんが、マウスパッドが最大280mA、マウスが40mA程度なので、それほど不安に感じる必要はないでしょう。PC本体ではなくUSB-Hubに挿して使う場合は、念のためにUSB-Hubは電源供給型にしておいたほうがよいかなという程度です。

本製品はその仕様上、マウスバッドの外では反応しなくなるわけで、マウスパッドの大きさが気になる人もいるかもしれません。マウスパッドの上側のTUNEボタンなどがある部分を除いた実効サイズは横130×縦151mm程度とやや狭い感じを受けますが、実際に使ってみるとポインタの速度を遅くした状態でもその範囲で不都合なく使えています。でも、ぎりぎりな感じなのでもうちょっと大きいほうがいいかも?

便利な面が多くて嬉しいのですが、ホイールボタンをクリックしたときにたまにやや回転してしまって画面がスクロールしてしまうことがあるのは唯一の欠点でしょうかねぇ。でもこれはマウスのサイズが小さいから、それに慣れていないために起こっている現象だと思うので、執筆の時点ではワイヤレスマウスを使いたい人へのベストバイアイテムだと思いますよ。あと、マウスパッドが磁界を発生させているため、クレジットカードやキャッシュカードなどの磁気を利用したものは近くに置いてはいけません。この点には運用上注意が必要です。

個人的には、ワイヤレスマウスは突然バッテリーが切れると株式投資で損失を出しそうだから怖くて使えないでいましたが、この製品のおかげでワイヤレスマウスの導入に成功しました。非常にありがたいですね。ただ、マウスは消耗品なので安いのを使ったほうがコストパフォーマンスは良好なんでしょうけれど……。