TF-FV222-S
携帯電話があるんだから、もう固定電話はなくてもいいような気がするなぁ……とは思うものの、未だに捨て去るにはためらいを感じて残しています。電話を掛けるときは携帯電話から掛けることが多かったりするので、固定電話はほぼ着信専用な状態。固定電話で困るのは、PCのトラブルなどで電話を掛けてこられた場合に、PCの前まで移動できないこと。相手が「○○な状態になって~△▽になるけど?」とか言われても、画面を見られないのでさっぱり説明がうまくできないことも……。
3LDKのうちの場合は親機を一番東の部屋、子機を一番西の部屋に置いているのですが、だいたい電話が掛かってきたときはリビングの親機で取ってしまいます。そうすると、前述のように電話しながら移動したいときに困るわけです。そこで思い切って購入してみたのが、親機もコードレスなPioneerのTF-FV222-S。固定電話は滅多に買い換えるものでもありませんからね。前に使っていた電話機から5年ぐらいは経過していたと思います。この機材更新は便利になったのでまずまず満足といったところです。もうちょっと安ければ何もいうことないんですけどね。
同系列の製品に子機なしで親機(+親機用子機)のみのTF-FV220-H(グレー)、TF-FV220-R(レッド)、ハローキティがプリントがされているピンクでかわいらしいTF-FV225KT-Pの3種類が用意されています。
選考時の選択
何か買うときはいつも比較をしてから買っているので、今回も比較対象となる製品がいくつかありました。何よりも重要なポイントとなるのが「親機もコードレス」。これ以外の製品は今回の買い換えでは絶対に認められません。FAXはもうメールがここまで普及していれば必須とは思えないし、そうなると設置スペースと消費電力で電話のほうが有利かと思いつつ、電話で1製品、FAXが2製品の最終候補に残りました。
- TF-FV222-S
- SFX-HPW40
- KX-PW92CW
最終的にPioneerのTF-FV222-Sを選んだのは設置場所が広くなくても大丈夫だし、FAXのほうはどちらの機種もFAXの機能で自分が求めるものがかゆいところに手が届かないという感じで、それならば電話でいいやと判断したわけです。
TF-FV222-Sの特徴
IT機器としてすでに電話以外の部分も重要な携帯電話と違って、固定電話は通話中心。5年ぶりぐらいの買い換えだというのに「親機もコードレス」で子機も1台以上必要と、選択肢が限られていたために厳密な比較をしませんでした。そのため、現時点での平均的な標準機能というのが不明です。そんなわけで、以前使っていた電話機や携帯電話を参考に特徴をあげていきます。
- 親機コードレス
- 親機には子機の充電台があります。ここには親機専用の子機(親子機)を置くことになり、普通の電話同様、親子機を持ち上げれば通話開始。置けば通話終了。ごくごく自然な使い方で大丈夫ですね。親機からケーブルがなくなっているだけというわけ。
- 電話番号メモ
- 親子機や子機で通話中に、親機側のボタンで電話番号をメモすることが可能。メモをしたくなったら、親機の番号メモボタンを押して、そのまま番号を押していって決定ボタンを押すだけ。あとで「○○に掛けてね」みたいにいわれたときに、紙にメモをしなくても済むのでちょこっと便利。メモした番号に電話を掛けるだけでなく、電話帳に登録したり着信拒否に登録したりできます。
- 見てから通話
- 電話の子機は充電台から持ち上げるだけで、電話を自動的に受けてしまう機種が多いですよね。ベッドの横などに置いていて持ち上げて確認してから受けたいというような場合にちょっと困ったり……。通話ボタンを押さないと発着信しないように子機を設定することができます。いやぁ、ありがたいです。今までは睡眠中に電話が掛かってくると、体を起こして番号を確認してから受けていたのですが、そのまま手にとって番号を確認してから受けることができるようになったので。
- ADSL/ISDN調整
- ADSLやISDNを利用していると、電話で相手の声が聞き取りにくいということが発生することがあります。そのような場合に、レベル調整をすることで回避できるかもしれない機能が装備されています。初期状態では無効になっていますが、機能22でスプリッタ・TA設定が選べ、レベルを1~4の間で調整することが可能。うちでは問題が起こっていないのでどれぐらい改善されるのかなどは不明です。こういう機能はあっても困らないけど、ない場合は万一のときに困るので、嬉しい機能かもしれません。
- 非通知ガード
- 非通知で掛けてきた場合に電話を掛け直してもらう機能。以前使っていた電話機よりもいいと思ったのは、公衆電話や国際電話など番号を通知したくてもできない場合の対策があること。暗証番号を入力すると非通知でも呼び出せるガード暗証番号(あらかじめ知人には教えておく必要がありますね)、公衆電話から掛けた場合に電話番号の入力を求めてTF-FV222-Sにその番号を表示して呼び出すことができるナンバーガード機能(入力された番号が知らない番号ならばそこで判断して無視すればOK)がありました。
- 着信お知らせ
- ナンバーディスプレイ契約時に有効な機能。ただし疑問を感じる仕様の着信通知機能です。電話を受けなかった子機に「着信あり」が表示されて残るようで……。困ったことに不在時の着信だと、親機操作で親機から表示解除、続いて親子機操作で親子機の表示解除、子機操作で子機の表示解除……とかなり手間になります(苦笑)。どれかでお知らせの表示を解除したら、ほかも一緒に表示が解除される設定というのがあってもよかったのではないでしょうかね。まあ、表示がうざったいと思う人はこのお知らせ機能を無効にしておけばよいのかもしれません。
- ひらがな電話帳
- 以前使っていた電話機が漢字対応だったので退化しました。携帯電話ももう漢字が標準ですし、見劣りするといえば見劣りしますね。登録件数は親機が最大100件、親子機、子機も100件です。名前は最大11文字で、電話番号は20桁まで登録可能。
その他の情報
- 保留音
- 「カノン」「大きな古時計」「主よ、人の望みの喜びよ」の3曲が選べます。
- 留守電
- 用件と自作応答メッセージの合計で10分ぶんのメモリがあります。
- 着信音
- 「ベル1」「ベル2」「春~四季より~」「森のくまさん」「ユーモレスク」「華麗なる大円舞曲」「ラデツキー行進曲」「G線上のアリア」「花のワルツ」「家路」が用意されています。
- 着信拒否番号
- 最大30件登録可能です。