HDDもっとはい~るKIT USB
2.5インチと3.5インチ兼用のATA100/133仕様のハードディスク向けのUSB2.0対応外付けハードディスクケースです。今回試した製品は「NV-HD352U」。ケースの素材にはチタンを用い、放熱効果と強度を高くなっていてファンレス仕様。静かな環境を求める人に向いている製品といえるでしょう。同製品をスタックして積み重ねられるようになっているのも魅力といえます。そうはいっても、電源アダプタはかなり邪魔となるものですから、何個も……というのは実際問題として難しそうですね。
ATA←→USBの変換ブリッジのオーバーヘッドで読み書きの速度はいずれにしろPC本体に内蔵するのに比べれば遅くなってしまいます。そんなわけで普通はこの手の製品に7200回転のハードディスクを取り付けるよりも、発熱の少ない5400回転のものを取り付けるべきなのですが……。行った店で5400回転のハードディスクが売られていなかったのでやむなく7200回転のハードディスクを選択。さて、長期間使った場合にどうなることやら。
取り付け
この手の製品はどれも似たようなもの。重要なのは「取り付けやすさ」「電源内蔵かアダプタか」ということになると思います。そうはいっても、電源内蔵というケースはなかなか見かけないため、取り付けやすさが重要なポイントになるのではないでしょうか?
この製品は、ハードディスクの取り付け時には、電源やUSBのコネクタのある側のカバー部分をネジ2本外すだけでになっています。ハードディスクをMasterに設定し、そのまま40pinフラットケーブルと電源ケーブルを接続。ハードディスクには4カ所にタイヤ(説明書表記)を取り付け、ケースへ戻してネジ止めして完成。タイヤはゴム製なので、ケース内への取り付けをスムーズにする以外に共振防止の効果を狙っているのかもしれません。
なお、購入直後のカバーの取り外しには、かなり力を必要とするほど硬くきっちりとはまっていて戸惑いました。製品による個体差はあるのでしょうが、外すときに壊れるんじゃないかと少々焦りました。
気になった部分
さてさて、取り付けは楽勝かと思いきや、少々問題が……。ケースサイズをコンパクトにすることを狙いすぎているのか、サイズにまったく余裕がなくてカバーがはまらずにネジが止められません。仕方なく、反対側の製品手前側のカバーも外して、まずは背後の電源側カバーを固定。この段階で製品手前にハードディスクがややつき出した状態に。これを押し込みながら前面カバーを押し込んでどうにか固定。結構強く押し込まないとネジ止めできなかったんですが、フラットケーブルは大丈夫なんでしょうかね。押し込む際に、断線しそうで怖いと感じました……。設計時に多少の余裕は持たせてほしいところですね。2.5インチのハードディスクを取り付ける際には問題とならない部分ですけど。
また、ディスクのアクセスや電源のランプはケースの後ろ側にあるのも気になります。配置場所によっては、それらを見ることができません。不安になる人もいるであろう部分です。