FlexScan T766
最近は液晶ディスプレイが流行っていますが、スペースが確保できるのであればCRTディスプレイのほうが断然優秀。液晶は色再現性が乏しいですし(特に黒系統が苦手)、残像が若干残るとか、低解像度で使おうとすると拡大処理が行なわれるからジャギーが目立つとか、まだまだ自分としてはメインで使う気になれません。
仕事のために19インチのCRTディスプレイFlexScan T761を使っていたのですが、壊れてしまったので買い換え(4~5年酷使していたかも)。これまでにCRTディスプレイは数多く試した経験上、NECとSONYもそれなりによかったけど、やはりEIZOが一番と自然に後継機のT766を選択しました。
使用感
発色や画面の鮮明さはさすがにEIZO製品。優秀で非常に満足。商業印刷のデザイン時の微妙な色具合の確認などもこのディスプレイでやってます。これまで特に問題なし。
EIZO製品で嬉しいのは、オートサイジング機能。解像度を変更したりリフレッシュレートを変更すると画面の表示位置がずれたりすることが多いですが、ボタンを押すだけで95%以上ぐらいの確率で適切な表示位置に表示してくれるというありがたいものなのです。ほかにも、使用目的別に「Text」「Movie」「Picture」などの設定にできるFineContrast機能も便利といえます。
しかし、この製品、UI(ユーザーインターフェイス)はいまいちな感じ。入力が2系統(RGBとBNC)あるんですが、それを利用する頻度はそう高くないのは予想できます。それよりも使用頻度が高くなるであろう機能は、「オートサイジング機能」「FineContrast機能」なわけですが、ボタン割り当ては、入力切り替えに1つ専用で割り当て、「FineContrast機能」と「オートサイジング機能」は共通ボタンで、長押しすると「オートサイジング機能」になるという仕様。それこそ、長押しは使用頻度が高いと思えない入力信号切り替えでよいわけで。それよりは使用頻度が高いであろうもの2つを同じボタンに割り当てているのには疑問を感じます。それに、「オートサイジング機能」のほうが使用頻度高そうなんですが、それが長押しというのは……。
この製品はUSBのHub機能がありますが、USB1.1対応と発売時期を考えても「?」。なぜ2.0に対応していないのか気になります。とはいえ、T766のHubにはマウスとデジカメとゲームパッドを繋いでいるんで、問題ないかも。まだまだ現時点ではUSBの低速デバイスって結構多いものですし。USB2.0に対応しているに越したことはありませんが、マイナスというものでもないんじゃないかというわけです。
少々気になる点があるとはいえ、画面の表示品質には換えられません。個人的にはお薦めの製品なのです。高いだけの価値はあります。
製品はグレーとブラックがあります。ブラックを使っているのですが、正直言ってブラックは避けたほうがよいでしょう。目が疲れます。壊れたT761はグレーだったんで、比較できるわけですが、ブラックにした途端に目の疲労度が増大しました。