コンピューターの右クリックメニューを改良する
(2013/1/14)
デスクトップ上にコンピューターのアイコンを配置している場合、そのアイコンを右クリックして設定を変更しようとする人も結構いるのではないでしょうか。デスクトップにアイコンを配置していなくてもスタートメニューのコンピューターを右クリックする人もいるはずです。そのメニューを変更して使い勝手を改良しましょう。
管理メニューを追加する
レジストリを変更することで、コンピューターを右クリックした場合に表示されるメニューを変えることができます。レジストリのHKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\shell以下に、起動したいアプリケーション・管理ツールの名称と実行するコマンドラインオプションを記述しておくだけとお手軽です。ここでは自分が個人的に普段のシステムチェックやトラブル発生時によく使っているものを追加するサンプルです。以下のものを追加します。
- デバイスマネージャー
- ディスクの管理
- サービス
- イベントビューアー
いずれも、コンピューターの右クリックメニューにある管理を開くとその中にあるものですが、よく使う機能は少しでも少ない手間で呼び出したいもの。そんなわけでメニューに登録しているわけです。
shellの後ろに登録するメニューの登録名、@にはメニューに表示される文字列、ICONにはメニューの項目左に表示されるアイコンを指定します。空でHasLUAShieldを作成していますが、これは表示するアイコンに管理者権限が必要であることを示す盾のマークを表示するための設定です。
メニューの登録名の後ろに続けてcommandキーを作成し、@に実行したいアプリケーション・管理ツールのコマンドラインオプションを記述しておけばコンピューターの右クリックメニューに好みの機能を追加できます。
実際にレジストリへ登録する登録エントリを用意すると以下のようになるので、参考にしてみてください。
Windows Registry Editor Version 5.00 [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\shell\Device Manager] @="デバイスマネージャー" "Icon"="DeviceProperties.exe" "HasLUAShield"="" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\shell\Device Manager\command] @="RunDll32.exe devmgr.dll DeviceManager_Execute" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\shell\Diskmgmt] @="ディスクの管理" "Icon"="dmdskres.dll" "HasLUAShield"="" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\shell\Diskmgmt\command] @="mmc.exe diskmgmt.msc" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\shell\Service] @="サービス" "Icon"="filemgmt.dll" "HasLUAShield"="" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\shell\Service\command] @="mmc.exe /s services.msc" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\shell\Eventvwr] @="イベントビューアー" "Icon"="miguiresource.dll" "HasLUAShield"="" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\shell\Eventvwr\command] @="eventvwr.exe"
自分と同じこの項目だけあればいいという人は、サンプルの登録エントリをダブルクリックすれば設定が反映されます。不要なものがある人はテキストエディタで不要な項目を削除しておくとよいでしょう。