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エクスプローラーのジャンプリストが消えた場合の対処方法

Microsoftから修正ファイルが提供されたようです。 http://support.microsoft.com/kb/2607576

Windows7を使っていると便利なのがタスクバーにあるエクスプローラーのアイコンです。右クリックするとジャンプリストに最近使ったものが表示され、エクスプローラーのアイコンにフォルダをドロップすればいつも表示するフォルダとして登録され、使用頻度の高いフォルダを簡単に開くことができます。

ところがこれ、右の画像でピンク色の枠の部分にある最近使ったものもいつも表示するフォルダも希に表示されなくなってしまうことがあります（画像は、伏せるべき仕事用のフォルダ名やセキュリティ的に第三者に知られるとまずい重要なファイルが入っているフォルダ名にはモザイクをかけました）。せっかく便利な機能なのに、使えなくなるのは困ります。便利で使用頻度が高いだけに、使えなくなったとたんにストレスがたまってしまうわけですね。

うちで発生した現象は、エクスプローラーのジャンプリストだけ表示されなくなるというもので、ブラウザ（Google Chrome, Internet Explorer9, Firefox6）やWindows Media Playerなどのジャンプリストは問題ありませんでした。正直いって一番使っているエクスプローラーのジャンプリストが使えなくなるのはきつい……。放置するわけにはいかないので直すしかありません。

調べたところ、%AppData%/Microsoft/Windows/Recent/AutomaticDestinationsにエクスプローラーのジャンプリストは保存されているようで、そのフォルダにあるファイルの総容量がある程度（3MB？）以上大きくなるとバグで表示されなくなってしまうようです。実際にそのフォルダ内のファイルを消せばまた利用ができるようになりました。したがって、解消法はエクスプローラーを起動して、フォルダパスの入力欄に%AppData%/Microsoft/Windows/Recent/AutomaticDestinationsとコピー＆ペーストか入力してEnterキーを押し、フォルダを無事に移動できたらその中のファイルをすべて削除することとなります。バグが直るまではこの対処法でしのぐしかなさそうです。いつも表示させたいフォルダを登録し、あとは最近使ったものが希望のになった段階で別フォルダへバックアップしておくのもよさそう。削除後にそのファイルをコピーしてしまえば復旧できるでしょうから。早速今度バックアップを作ろうっと。

修復後は、いつも表示したいフォルダをまたドロップして登録し直しましょう。最近使ったものにフォルダを登録するならば、登録したいフォルダ内のファイルを何か開くことで登録を行ないます。フォルダを開くだけでは登録されないことに注意が必要です。

なお、高速化を実現することを謳っているツールなどを実行すると、履歴を表示しない設定に変えてしまうので、そちらで表示されなくなっている人もいるかもしれません。スタートボタン上で右クリックし、プロパティーを選んで[スタート]メニューの設定にある最近開いた項目を[スタート]メニューとタスクバーに保存して表示するのチェックが外れていたらそれが原因です。また、その設定画面のカスタマイズボタンを押すとジャンプリストに表示する最近使った項目の数で初期値の10ではなく0に変わっていないかチェックしたほうがよいかもしれません。

まだうちでは発生していませんが、履歴の保存数が多くなるとエクスプローラー以外のジャンプリストが表示されなくなる可能性も想定しておくべきです。そのケースになった場合に覚えておきたいのが、履歴を保存しているのは%AppData%/Microsoft/Windows/Recent/AutomaticDestinationsフォルダだということです。エクスプローラー以外のジャンプリストも使えなくなった場合はそのフォルダ内のファイルを削除するとよいかと思われます。試しに消してみたところ、ブラウザやWindows Media Playerなどの履歴がすべて消去されましたのでおそらく対処できるんじゃないでしょうか。また覚えさせ直すのは手間ですけれどね。

※どの環境でも正しく表示できるように¥をHTMLの文字参照¥で記述していましたが、一部のブラウザから該当部をコピペすると目的のフォルダを開けないことがあるので、/記述に修正しました。なお、最近のWindows（少なくともWindows XP以降）はどちらにも対応していますので、今後はフォルダーやファイルのPATHの記述をブラウザ同様に/で記述します。