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MACアドレスを変更する

Windows 2000/XP

ここ数年で出たルータであれば、WAN側のMACアドレスを変更可能な製品がほとんどです。なにゆえにMACアドレスの変更が必要かといえば、いくつか例をあげられます。プロバイダがMACアドレスで接続を管理している場合、最初の接続で使ったMACアドレスのPCあるいはルータのみ接続可能(CATVのインターネットサービスはこれに該当することがある。少なくとも2002年頃の所沢のCATVはそういう設定でした)、もしくはプロバイダから配られた機材のMACアドレスでしか接続を許可しないというケース(KDDI光プラスなど)があります。MACアドレスで接続を管理している場合は、機材の買い換えや故障による交換などでMACアドレスが変わるごとに、こちらから連絡して設定を変更してもらわないとインターネットに接続できないという不便な状況になる可能性があるわけです。指定機材(ルータなど)を使うことが求められる場合でも、状況によってはPCがグローバルIPを直接必要とすることがあるかもしれません。

また、企業のLANでもMACアドレスで管理している場合は、MACアドレスが変わってしまうと困った状態になります。使っているソフトウェアによっては、暗号化の処理やユーザー識別などでMACアドレスが使われることもあるため、そのようなソフトウェアを使っている場合にはMACアドレスが変わってしまうのは致命的な問題となるといえるのではないでしょうか?

MACアドレスを実際に変更してみる

Windows2000/XPではMACアドレスはデバイスマネージャから変更可能です。システムのプロパティ(デスクトップのマイコンピュータを右クリックしてプロパティを選ぶかコントロールパネルから選択できる)を開き、ハードウェアデバイスマネージャを選択しましょう。ネットワークアダプタがあるので、そこからネットワークに接続しているものを選んでそのプロパティを開いてください。

1394ネットアダプタはIEEE1394(i.LINK)なので無視してください。ダイヤルアップアダプタもモデムなので無視しましょう。それらを無視すれば、おそらくお使いのPCのLANカードのアダプタです。ダブルクリックなどでそのプロパティを開きましょう。その詳細設定ローカル管理されるアドレスというのがあります。それをクリックして選択しましょう。初期状態では存在しないが選択されてますが、値を選択してその欄に使いたいMACアドレスを記述してください。このMACアドレス指定では区切り記号で使われる:や-は不要です。16進表記12文字をそのまま指定します。これで設定は完了です。再起動後、指定したMACアドレスでPCを利用可能になります。なお、ネットワークアダプタのドライバによってはMACアドレスを変更できないものもあるようです。

MACアドレスには注意すべきことがあります。MACアドレスはユニークな一意のものであることが期待されているため、同一ネットワーク上に重複するMACアドレスがあると正常に通信できません。通常MACアドレスは6Bytes(16進12文字)のうち上位3Bytesが機器の製造メーカーに割り当てられ、下位3BytesはLANカードの製造メーカーによって管理されている数値です。48bitsでのユニークな識別番号であるため、通常は重複がありえませんので、重複すると数々の不具合が発生する可能性があります。MACアドレスを変更する際にはよく注意してください。