アプリケーション実行エラー
Windows 2000/XP
Windows2000/XPではレジストリの設定によってはアプリケーションを起動できない場合があります。主に16bitベースのアプリケーションで発生しやすく、Install Shieldも5.xxまではエラーとなることがあるようです。
発生条件
WindowsNT系ではDOS時代の名前8文字+拡張子3文字(ショートネーム)という旧来のファイルシステムを無効にすることが出来ます。これによりファイルシステムの処理を高速化出来るため、レジストリを変更してチューニングしている人もいるのではないでしょうか?
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FileSystem
- NtfsDisable8dot3NameCreation=dword:1(旧システム互換機能を無効化)
- NtfsDisable8dot3NameCreation=dword:0(互換モード)
この互換モードが無効化されている場合は、アプリケーションが起動できなくなることがあります。すべて8文字以下のフォルダ名・ファイル名であれば問題ありませんが、8文字以上となるとショートネームしかサポートしていないアプリケーション(Install Shield 5.xxまでなど)はエラーとなることでしょう。
対処法
ユーザー側の対処方法としては、レジストリの設定を変更して一度再起動を行ない、互換モードを有効にするか、(ファイルがすべて8文字以下であれば)短いフォルダ名に変更してから実行するかの2択となります。
XP対応を謳う場合、インストーラーにInstall Shieldを使うならば、8文字までの短い名前にするかバージョンを6.xx以上にするなど、ファイルの配布方法には気をつけるべきです。
現在はもう対応していると思いますが、楽天証券のトレーディングツール「マーケットスピード」のインストーラーがこの問題でエラーになっていたということを以前聞きました。