右クリック禁止を回避する

ブラウザの右クリックには、文字コードの変更やナビゲーションのための進む、戻るなどがあるわけですが、右クリックを禁止するという嫌がらせをしている困ったWebサイトがあります。右ボタンを押しながらのマウス操作で動作を指示できるマウスジェスチャ機能を利用するたびに警告が表示されるとかなりウザいと感じるわけですね。

まあ、右クリック禁止はJavaScriptの機能で実現しているわけなので、ブラウザの設定をScriptを実行しないようにしておけば何ごともなく右クリックできるわけで、右クリック禁止ははっきりいって無意味な行為で無駄な努力です。そうはいっても、ブラウザの設定を変えてScriptを無効にするのは現実的ではありません。ナビゲーション関連はブラウザ上部のメニューバーから使ったりキーボード操作でよいとして、おそらく画像の保存やソースを見てみようというときに障害となる程度でしょう。

Firefoxを使っているのであれば、ツール⇒オプション⇒コンテンツ⇒JavaScriptを有効にするの右にある詳細設定で対策が可能です。コンテキストメニューを無効化または変更するのチェックを解除してScriptによる右クリックの禁止をできないようにしておくだけでOKです。また、Sleipnirなどのタブブラウザを使っているのであれば、1クリックでJavaScriptを有効／無効を切り替えられます。Internet ExplorerでScriptの実行を禁止する場合は、セキュリティの設定を変更したらページの再読込が必要です。それでもうまくいかないときは、ブラウザを一度終了してから再表示させてみてください。

右クリックを禁止している人やしようとしている人たちは、誰でも見ることのできるPublicなWebへ公開しているということを忘れている気がします。公道に物を置いておきながらそれを見るなとかいっているようなものなので、見られたくないのならばサーバーにパスワード認証を付ければよいと思うんですが……。『右クリック禁止』対策委員会とか「右クリック禁止」撲滅同盟などがあるように右クリック禁止は嫌われているので、アクセス数を増やすということとは相反する行為。よってアクセス数を増やす気がないのならば、見てもらいたい人にだけパスワードを教えればよいわけです。HTMLを見られたくないというだけならば、ページを暗号化しておきJavaScriptで表示時に復元させるほうが嫌われる右クリック禁止よりよほどマシだと思います。

ソースを見たい場合の対処法

ブラウザのアドレス欄に、アドレスの前に"view-source:"を付け加えて開いてみましょう。Windows版のInternet Explorerであれば、標準時はメモ帳が起動してそのアドレスのHTMLファイルを表示することができます(Mozilla Firefoxではそのままブラウザ上でのソース表示)。例えばこのページのソースを見たい場合にアドレス欄に記述するのは、view-source:http://www.losttechnology.jp/Tips/antirightclickcancel.htmlです。

Windows XP SP2からInternet Explorerでview-sourceがなぜか使えなくなっています。

画像を保存したい

保存したい画像の上で、マウスの左ボタンを押します。左ボタンを押したままデスクトップ上(あるいは画像を保存したいフォルダを開いているところでも可)へマウスカーソルを持っていってください。ボタンを離すとデスクトップ上などドロップ先のフォルダに画像が保存されています。あとはファイル名を変えるなりご自由に。ブラウザはInternet ExplorerでもMozilla Firefoxでも可。Internet Explorer 6ではで簡単に保存可能です。

あくまでも個人的な利用にとどめてください。適切な範囲での引用などを超えて著作権者に断わりなく利用するのは違法行為となります。