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最低限知っておくべきこと(チャートの見方)

チャートの見方

株式投資をするのであれば少なくともチャートの見方だけは知っておかないと非常にマズイです。過去の株価の動きを知るための重要な情報だから、これを知らないということはすなわち博打をしているも同然。絶対に知っておかねばなりません。

昔は新聞欄からチャートを手書きしないといけなかったようですが、今ではそのような手間はどこへやら……という感じで無料でいろいろなところでチャートを見ることができます。

もちろん証券会社に口座を作っておけば、まず証券会社の提供情報でチャートがあります。このチャートでまず知っておくべきことは、ローソク足の意味でしょう。

Googleで4桁の証券コードを入力して検索すれば、企業名の下にチャートを表示できる各サイトへのリンクが用意されているので、それを利用すると便利かもしれません。

ローソク足陽線ローソク足陽線ローソク足陽線ローソク足陽線
一番上がその日の高値、一番下がその日の安値を示しています。この陽線(始値より終値が高い=株価が上がった)は太い部分の下がその日の始値で、太い部分の上が終値という意味です。細い部分はヒゲといって始値よりも安い局面があったり、終値よりも高い局面があると上下に付きます。
ローソク足陰線ローソク足陰線ローソク足陰線ローソク足陰線
こちらも一番上はその日の高値、一番下がその日の安値を示していますが、塗りつぶされている太い部分の意味が異なります。陰線といい、太い部分の上がその日の始値、下が終値という意味であり、株価が下がったことを示しています。
ローソク足十字
始値から株価は上下に動いたものの、最終的にその日の終値が始値と同じで終わったことを示します。売りたい人と買いたい人のバランスがとれた状態であり、投資家心理はどちらへ動くのか迷っている状態を意味しているわけです。この状態になったら少し様子を見てから売買の判断をしたほうがよいかもしれません。

ここで重要なのは細い線の部分、ヒゲです。もし上に長いヒゲが付いていたら、株価は一時的に高いところまでいったが、利益確定などで売りが優勢になって急激に株価が下がったということがわかります。すなわち短期的には売る人のほうが多くなり株価は下がりそうだということです。株価は下降に向かう可能性が高いといえます。逆に下に長いヒゲが付いた場合は、底値圏であれば迷わず買いたいところです。業績や配当などに対しての割安感などから買いが増え、売りたい人が売り切った状態で株価が戻って来ている状態ということが多く、その後は株価が上昇に転じる可能性が高いという傾向があります。必ずしも傾向通りに動くとは限りませんが、翌日の判断材料の1つにはなることでしょう。

また、チャートからはトレンドを知ることができます。トレンドラインは株価チャートの外側をなぞるように引く線のことで、下側が「下値支持線」といい、そこまで下がると買い支えられる傾向があるので買い場とみなすことができ、上側が「上値抵抗線」といい売りの増えてくる価格帯で株価の上昇が止まることが多いといえます。infoseekマネーでは「オートトレンド」にチェックを付けておくと自動的にトレンドラインを付けてチャートを表示してくれるので便利です。もっとも、毎日の変動にあわせて「直近の安値と安値」「直近の高値と高値」などでいろいろ線を引き直して検討したほうがよいので、チャートを印刷して自分で紙に線を引いて考えてみることをお薦めしたいところです。

マーケットスピードで西友の株価にトレンドラインを書いてみた例

楽天証券の独自ツール「マーケットスピード」ではチャートに自分で線を引くことができるため、楽天証券を利用する人は画面上に線を引いて検討することを推奨します。上の画像はその例ですが、抵抗線に当たる部分で売りを入れ、支持線付近で買いを入れるようにすればリスクを軽減できると思いませんか?

抵抗線と支持線を知らずに売買するのと知った上で売買するのではリスクが大きく変わってくるため、トレンドラインは覚えておいて損はありません。なお、支持線を割れた場合には下げ止まるまで買わないほうがよいでしょう。配当利回りが高くて下値がたいしたことがないとしれているならば保持したままでよいと思いますが、どこまで下がるかわからない場合はいったん売却して損切りしたほうがよいかもしれません。

なお、業績が大きく変化した場合はトレンドラインを振り切れて株価が動くので、業績のほうもチェックすることをお忘れなく。