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便利な動画ファイル変換ツール

日本語以外のサイトも探してみると便利なツールが見つかることがあります。多種多様な動画ファイルを変換可能な万能ツール「SUPER ©(Simplified Universal Player Encoder & Renderer)」を紹介しましょう。ただし、記事中の内容や画像は執筆時の最新版だったv2006.build.17であり、その後のアップデートで変更されている部分もあるかもしれません。

ツールは、訪問したサイトの「SUPER ©」の「Download & use for free... 」をクリックし、「Download SUPER ©」をクリックして入ったページの下のほうにある「▼Download Now」をクリックするとダウンロード可能です。配布サイトが広告をクリックさせる目的なのか、コロコロとダウンロードページを変えたり、同じ手順でリンクを進んでいってもたどり着けないことがあるようです。そこで、GoogleでSUPERDOWNLOADをキーワードに検索して、ほかで配布しているのを探したほうがよいかもしれません。

特徴

インストール

ダウンロードしたSUPERsetup.exeを実行すると言語選択になりますが、初期状態でJapaneseが選択された状態になっているのでそのままOKを押して先に進んでください。次へを2回押すとライセンスが表示されるので、よく読んでから同意を押しましょう。インストール先のフォルダとショートカットアイコンを作成する場所を決める画面となります。フォルダを決めて、デスクトップ画面に起動用のアイコンを用意したいならばDesktopにチェックを付け、インストールを押すとインストール開始です。ファイルのコピーとシステムへの登録が終わったら完了画面となるので、完了ボタンを押しましょう。Start the applicationにチェックを付けておくとボタンを押したらSUPER ©が起動します。

Windows98ではインストールの画面が文字化けしていました。また、Virtual PC上で動作させたからかもしれませんが、アンインストール時にフリーズしたことを付け加えておきます。WindowsXPでは特に問題は起こっていません。

※インストーラーの画面がどのように進むのかは、以下の画像をクリックして確かめてください。
1:言語選択 2:著作権表示 3:重要な情報 4:ライセンス表示 5:インストール設定

設定部分のチェックと使い方

画面最上部の左から順に、出力するコンテナタイプ(AVI/MPG/MP4など)、使用する映像CODEC、使用する音声CODECです。それぞれクリックすると使用可能な一覧のプルダウンメニューが表示されるので、目的のものを選んでいくだけで大丈夫というお手軽さが素晴らしいと思いますね。変換先ファイルにmovやmp4を指定すると、Macユーザーに見せるような場合に重要なポイントであるQuickTimeで再生可能かどうかもCODEC指定時にわかるので便利かもしれません。

続いて出力ファイルを動画にした場合に使われるVIDEO欄を見ていきましょう。一番左のDisable Videoは映像を禁止するオプションです。まあ、動画のファイルに映像を入れないなんてことはまずしないでしょうから、あまり使うことはないでしょう。その隣りが出力される映像のサイズです。目的の映像サイズに変更します。その右はアスペクト比とフレームレートなので、目的にあわせて正しく設定しておきましょう。あとはビットレートとオプションを選んでいきます。Hi Qualityは出力時の映像を高品質モードで行なうもので、Deinterlaceは出力時にインターレースを解除するモードです。Stretch Itは16:9時に映像を引き延ばすモード、3gp/3g2 V.5は3GPPのReleaseバージョンの指定となります。H264 ProfileはH.264で使用するProfileのBaseLine/Mainを選択したり、エンコーダーで使うLevelsを指定することが可能です。選んでいるコンテナとCODECによってはCrop Padも指定ができます。画面端の不要部分を削りたいことも多いと思うんですが、Cropが使えないケースがあるのはちょっと謎。

出力ファイルをAutoModeにしてある場合はちょっと特殊で、VCD/SVCD/DVDから選んで自動的に適切なMPEGファイルを作成してくれます。DVD作成のためにAVIファイルをMPEGに変換したいようなときにどうぞ。

AUDIOの欄はビットレートやサンプリングレートを選ぶだけなので特に説明はいらないと思います。上のほうに戻って、Use DirectShowの右のボタンを押してみましょう。DirectShowからの入力に対する処理です。通常はUse DirectShowにチェックを付けて使うので(付けないと入力ファイルに制約が付いてしまう)、ここの設定も見ておきましょう。一番上がウォーターマークの設定です。動画全編にロゴを埋め込むときに使います。そんな余計なものはいらないというのであれば一番上のWatermark Disableにしておきましょう。ロゴを入れる場合にはPCのユーザー名を使うか、カスタムしたものかを選択します。カスタム設定では初期状態でMe ; )となっている欄に記述した文字が入るのでそれを目的の文字に変更してください。再生速度を変更する場合にはその下のTweaksにあるSlowとFastで指定します。左右反転、上下反転、リバース再生や色の調整、フェードイン・フェードアウトなどもあるのでお好みにあわせて設定しましょう。一番下のForce A Custom Video Scale Sizeは入力時に映像サイズを変更するためのものです。映像部に出力したいサイズがないときに使う機能だと思います。ほかに用途が思い浮かばないので。たぶんこれは滅多に使うことはない機能ではないでしょうかね。

変換したいもしくは再生したいファイルは、このSUPER ©に目的のファイルのアイコンをドロップするだけで登録ができます。Encode nowを押すと登録してあるチェックが付いているファイルの変換開始です。Play the source fileが登録したファイルの再生、Play the rendered fileが変換したファイルの再生です。なお、変換後のファイルは変換元ファイルのあったフォルダに保存されています。v2006.build.19では変換後のファイルはSUPERをインストールしたフォルダの中にあるOutPutに出力されるようです。すべてのファイル形式は試していませんが、うちの環境ではなぜか違う場所に出力されましたので、念のため変換前にSUPER ©上で右クリックしポップアップするメニューから、Specify The Output Folder Destinationを選んで、変換後のファイルを保存するフォルダを指定しておくとよいかと思います。

携帯電話用動画、PSP用動画、iPod用動画の作成ができて、さらにはWMVやReal MediaからAVIへの変換なんかまでもがこれ1つで対応可能というのもいいですよね。かなりお手軽に動画ファイルの変換や音声ファイルの変換ができると思うのですが、いかがでしょう? 出力後のファイルサイズなどの目安はビットレート計算機での計算結果を参考にしてください。

SUPER ©の画面が常に最前面になるのが困るという場合は、右クリックしたらポップアップするコンテキストメニューのStay On Top Off Allのチェックを解除してください。