RealPlayerのファイルをAVIに変換
RealPlayerの*.rm/*.ramファイルは、普段使い慣れているプレーヤーで再生できないのが難点です。RealPlayerのバージョンが上がると再生できなくなったりするデータもあって困ります。できれば別の形式のファイルで保存しておきたいもの。ここではRealPlayerのramファイルをAVIファイルに変換する手順を紹介します。
RealOneで再生できていたデータの一部がReal10で再生できなかったり、Real7などの一部がRealOneで再生できないというのは自分だけなんでしょうか？ ⇒うちの環境だけじゃなかったようです。
用意するもの
- R7C
- RealPlayer（変換したいデータを正常に再生できるバージョン）
- ResizeR7C
R7CはRealPlayerを制御して、そのデータをAVIファイルに書き出してくれるコンバーターです。
まずはR7Cをダウンロードして、お好みのフォルダに解凍してください。ただ、R7Cは日本語環境で起動した場合に、ボタンの一部がアプリケーションの画面外へはみ出してしまい、使用する際に支障がでます。なにしろ最小化や終了のボタンが画面外にあるので困りもの……。とてもそのまま使うわけにはいきませんので、R7Cは直接起動せずに、ResizeR7CをダウンロードしてR7Cと同じフォルダに解凍し、ResizeR7Cを起動してください。このResizeR7Cは、R7Cを呼び出してR7Cの横幅を終了ボタンが日本語環境で表示される程度に拡大するように作成してみた起動補助プログラムです。環境によってはうまく動作しないかもしれません。お使いの環境でうまく動作しなかった場合は、R7Cを起動してからResizeR7Cを実行してみてください。その場合は起動済みのR7Cをターゲットに横幅を広げるように作ってありますので。
初期設定
ResizeR7Cを利用すれば、R7Cの右にバックが黒で浮いてはいるものの、はみ出したボタンなどが表示されるようになっています。
まずは最初に一度だけはやっておかなければならないのが設定です。「Options」ボタンを押して設定画面を出しましょう。
「Convert」は何を変換するかですので、「Image+Sound」の映像と音声の両方を選んでください。
次に「Video Codecs」で映像の圧縮に使うCodecを指定します。この部分はお好みのものを選びましょう。自分の場合はXviDを使って映像部を圧縮という感じです。どのバージョンのRealPlayer用のデータなのかにもよりますが、300kbps未満ぐらいのデータであればXviDを使う場合は実写ソースならSinglePassのQuantizer4.0ぐらいで大丈夫だと思います。ただし、RealPlayerより画質が落ち、ファイルサイズが増大します。サイズの増大は圧縮ノイズをも再現して圧縮をしようとするためであり、非可逆圧縮のデータである以上、画質の劣化とファイルサイズの増大はどうにもなりません。とはいえ、ほぼ許容範囲内に収まるのではないでしょうか？
音声部は「Audio Codecs」で指定します。問題のない限り「MP3」を指定しておくとよいでしょう。ただし、Windows標準のMP3 Codecが使われるのでビットレート上限が低くなります。R7Cにはサンプリングレートを変える必要があるデータは音がずれるというバグがあるので、気になる人は「PCM」で書き出して、あとで別のツールを使ってAVIファイル内の音声だけを圧縮するという方法を選択しましょう。
使い方
すでにダウンロード済みのファイルがあるのならば、そのファイルのアイコンをR7Cへドロップしてください。URLに目的のファイル名が表示されるはずです。Webから直接ダウンロードしながら変換する場合は、URL欄にRealPlayerのデータのアドレスを記述しましょう。
次に保存するファイル名をOutput欄に記述します。
準備ができたら、Goボタンを押してください。時間が掛かりますがAVIファイルへの変換が行なわれます。
音声をPCMにするケース
「Audio Codecs」を「MP3」にした場合、結合したRAMファイルでは結合前の1つ目のファイルの時間までのデータができてしまうようです。その場合は「PCM」にして無圧縮の音声を一度書き出しましょう。
出力されたAVIファイルを以下のいずれかの手順で音声を圧縮しましょう。
- AVIUTLで映像を再圧縮なしにして音声だけ圧縮する。
- VirtualDubModでVideoをDirect Stream Copyにして、AudioだけStreams→Stream List→右クリック→Full processing mode→右クリック→Compressionで好みのCodecを選んで圧縮する。
- 上記ソフトなどで一度音声をWav出力して分離し、lamedropXPdなどで音声をMP3に変換後、AVIMuxやVirtualDubModで結合する。
変換エラーが出るデータもあるので確実に変換ができるとは限りませんのであしからず。
最近はDirectShowFilterを利用した変換手順に切り替えたので、この手順よりもそちらのほうがよいかもしれません。少なくともハイパフォーマンスなPCでは新しい手順のほうが変換に必要な時間が短くなります。