twitter ■お問い合わせ当サイトへのリンクサイト仕様

現在位置 > LostTechnology > DTP > InDesign2.0Jによるレイアウト作成手順サンプル

InDesign2.0Jによるレイアウト作成手順サンプル

InDesignは2.0になってから大幅に処理速度が向上して、サクサク快適に動くようになりました。表機能が使えるようになって、効率が大幅に向上していい感じでしたね。

以下は2002年9月頃に作成したライター向け資料です。ここではPCエンジェル増刊の攻略王の記事作成を例にあげています。この頃から増刊はPDF経由で最終出力までInDesignで完結するようになりました。本誌でも作成手順はだいたい似たような感じですが、ライターから編集部まではInDesignになっているのに、その先はInDesignに対応してくれないから全部組み直しになるという非常に無駄なことが発生しています。効率悪いよね~。

タイトル部分の作成

ファイルを開く

まず最初にレイアウトパターンが入っているInDesign Templateを開きます。

ツールパレット

文字パレットツールパレットでテキスト入力をクリックしてテキスト入力にします。キャッチタイトルスペックサイトのURLを入力してください。

タイトルが長くてはみ出してしまう場合には、文字パレットを使って調整します。長体指定の部分です。これを90%や80%にして調整しょう。サブタイトルがある場合は級数指定で24Qにします。

Ctrl+0でページ全体表示、Ctrl+1で等倍、Ctrl+2で2倍、Ctrl+4で4倍、Ctrl+5で0.5倍に拡大率を変更して表示できます。画面を再描画させたい場合にも使えます。

見出しを作成する

ツールパレット

見出し

ツールパレットでテキスト入力を選択します。そして見出しを入力していきます。見出しの文字は18文字前後になるよう心がけてください。見出しを見て気になったら本文を読むという人もいるわけで、見出しの言葉を間違えると本文を読まない人も出てきます。よく考えて見出しを書くようにしましょう。

見出しはそれに続く本文の内容を簡潔に示すものであり、セーブ&ロードで回収とか修正ファイルを入れようというのは見出しとして間違っています。また、見出しには句読点はできるだけ使わず、簡潔にひと言で読者に内容を伝えるよう心がけるべきです。

なお、見出し部分はグループ化されているため、複数使う場合にはコピー(Ctrl+C)&ペースト(Ctrl+V)で必要な場所にコピーを置いてください。コピペを行なった場合は、すぐに文字を新しいものに変えるようにすること。でないと、修正をし忘れて同一の見出しが複数カ所にあるという恥をかく可能性が高くなります。

本文フレームグリッドを配置していく

ツールパレット

ツールパレットでフレームグリッドを選びます。表示されている若菜色(初期値)のレイアウトグリッドの上にぴったり重なるように本文のフレームグリッドを置いていきます。

フレームグリッドグリッドフォーマット

配置したフレームグリッドをクリックして選択した状態で、グリッドフォーマットをクリックすると本文以外に変更したり、間違ったグリッドフォーマットで作成したものを本文に変更することができます。

結合先のグリッドフレームグリッドは連結することができます。フレームグリッドを選択し、グリッドの結合をクリックします。そのまま結合したいフレームグリッドの上にカーソルを持っていくとカーソルの形状が変わるはずです。そこでクリックすると、フレームグリッドに収まりきれず溢れたテキストが自動で順番に流し込めるようになります。

チャートの作成と配置

ツールパレット

ツールパレットで長方形フレームツールを使いチャートを配置する場所を決めます。その後、テキスト入力を選択し、チャートをテキストとして流し込みます。

タブ区切りテキストチャートはあらかじめテキストエディタなどで作成しておくとよいでしょう。チャートの各項目(日付、選択肢など)はTabで区切っておくと表の作成が便利だといえます。なぜならば、表内は列がTab、行が改行でセルと認識されるからです。例えば右のようにTab区切りのテキストをあらかじめ用意しておきます。

Excelで作成した表をInDesign2.0Jに直接貼り付けることもできますが、表内を修正する必要が出てくる場合を考慮し、Tab区切りテキストとして流し込みましょう。Excelで範囲を選択し、テキストエディタへ貼り付けるとTab区切りのテキストが簡単に取得できます。

テキスト貼り付け流し込んだテキストの表にしたい範囲を選択します。普通はすべてなので、編集(E)すべてを選択Ctrl+A)でよいでしょう。

チャートはすべて選択した状態で級数指定を使って本文のサイズより小さく(9~10Q)にし、行送り級数指定が10Qならば12~13ほど、9Qなら11~12ほどに変更しておきましょう。

続けて表(A)テキストを表に変換(C)を選び表を作成します。これで作成した表内の各セルは、テキストフレーム同様ですので、各セルごとに文字や段落の設定が行なえます。

マウスの左ボタンを押したままカーソルを動かすと、複数のセルをまとめて選択することができ、右ボタンを押すと、選択したセルあるいは表で行なえる作業メニューが表示されます。

セルの結合列のある表表の塗り

各セルごとに背景色を指定していってもよいのですが、表の塗り設定で一気に各セルの色を指定できるケースもあります。最初の1行をスキップとすれば、チャートのタイトルが入るセルを除外した条件でセルの塗りをまとめて行なえるため、あまり複雑ではないチャートはこれで十分対処可能です。

色をつけた表セル幅を調節するために表の罫線を動かしたい場合は、テキスト入力になっていることを確認して罫線上にカーソルを動かし、左クリックで罫線つかんで動かします。

調整しても流し込んだ選択肢が2行以上になる場合は、長体指定で80~90%にしたり、文字幅を変更したりして1行に収まるようにしておきましょう。それでも入りきらないのであれば、チャートの文字を途中から「~」で省略してください。

テキストエディタでTab区切りのテキストとしてチャートを作成していれば、表に変換して、各セルの幅を調節したりセルの結合を行ない、1列ごとに反復指定をした色分けを適用するだけで右のような表はそれほど手間が掛からずに出来上がります。

表も本文のフレームグリッド同様、結合することで複数のページにまたがるような巨大なチャートにも対応できます。ただし、セルを結合した場合はセルごとに追い込み・追い出しが行なわれるため、一度セルを結合したあとは思うように調整ができないこともあるので注意しましょう。

画像データの配置

画像の配置はファイル(F)配置から行ないますが、Explorerなどから画像ファイルをD&Dすることでも配置ができます。画像のサイズ変更は縦横比を維持するため、CtrlShiftを押しながら行なってください。

色の変更

カラーパレット色の変更はカラーパレットで行ないます。色の選択ができない場合には、パレットにある▲をクリックしてメニューを開いてCMYKを選んでください。枠の中の色を指定する場合には塗りつぶし色を、枠線の色を指定する場合は枠線の色を選んでおきます。