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AVI-Mux GUIの使い方

AVIファイル関連で便利なツールとして「AVI-Mux GUI」があります。AVI・MKVファイルの結合機能、映像と音声の分離・結合機能、AVIファイルの音声にVBR-MP3やAACの利用が可能といった特徴があり、結構使えるツールではないでしょうか。ミスした部分だけの再編集方法ですでに一部の使い方は紹介済みですが、バージョンアップで当時とはやや設定項目が変わっていたりするので、ここで設定項目などの紹介をします。MKVファイルは使う気があまりないので、使い方の紹介はすべてAVIファイルを前提で行なっていることをご了承ください。

AVI-Mux GUIの設定チェック

まずはAVI-Mux GUIを起動した画面にあるaudioの設定を変更します。all audio streamsにチェックが付いていますが、この設定だとすでにAVIファイル内に音声がある場合に新しく音声を追加すると両方がAVIファイルに格納されてしまいます。通常は必要な1つ音声は1つでしょうから、チェックを外しておいたほうがよいでしょう。そうすれば音声一覧の表示部分でチェックを付けた音声のみが出力ファイルに含まれるようになります。また、字幕を付けたりすることがないのならば、subtitlesall subtitlesのチェックを解除してください。B-framesを使用すると音声がずれてしまうCODECを利用する場合には、audioの一番右にある初期値0の入っているボックスにずらしたい時間(ms)を指定しておくと便利です。

続いてsettingsをチェックしていきましょう。初期状態で表示されるOutputgeneralは特に変更する必要はないと思います。主用途にあわせてデフォルトの出力ファイルフォーマットを選ぶ程度です。InputAVI/MP3/M2F2では、音声にMP3を使用する場合のチェック項目があります。MP3 - filesは、音声に使うMP3ファイルの取り扱いを決めるものです。固定ビットレート(CBR)か可変ビットレート(VBR/ABR)かを念のために毎回AVI-Mux GUIでチェックさせたいのであれば、always check for CBRを選んでおきましょう。

AVI-Mux GUIの1.17以降のバージョンで重要なのは、OutputAVI file structureの設定です。1ページ目はそれほど注意するべき部分はありません。ただし、初期のDivX(Generic MPEG-4)対応DVDプレーヤーなどで再生する可能性があるのであれば、それらの家電はAVI2.0(Open-DML)に対応していないため、use Open-DML outputのチェックを解除する必要があります。重要なのは2ページ目で、Windows Media Playerで再生するのであれば、add JUNK before MainAVIHeaderのチェックを外しておかなければなりません。これにチェックを付けたままAVI-Mux GUIで出力したAVIファイルは、Windows Media Playerでは再生できなくなってしまいます。最低限この部分だけは設定を確認しておきましょう。

音声の分離

AVI-Mux GUIのアプリケーション画面(open filesの下の部分)に編集したいAVIファイルのアイコンをドロップします。AVI-Mux GUIに表示されたそのファイルの情報をクリックして選択して、generate data source from filesボタンを押すと画面下のほうに音声の情報が表示されます。それを右クリックして、extract binaryを選んでください。音声ファイルの保存になるので、ファイル名を指定して保存しましょう。これで音声部分のフォーマットがMP3/AC3/DTS/AAC/Vorbisであれば取り出すことが可能です。

ファイルの結合・音声と映像の結合

AVI-Mux GUIのアプリケーション画面(open filesの下の部分)に結合したいAVIファイルのアイコンをドロップしましょう。映像と音声を結合する場合には、音声のファイル(MP3/AC3/AAC)のアイコンもドロップします。映像ファイルを結合する際には再生したい順にAVIファイルのアイコンをドロップしてください。ドロップしたら、Ctrlキーを押しながら、上から順番にファイルをクリックして選択。generate data source from filesボタンを押して映像を登録します。その後、startボタンを押して名前を付けてファイルを保存しましょう。

一般的な使用では、キャプチャーした番組をAVIUTLなどで映像と音声を別々に作成して、映像と音声を結合するときに使用するという感じでしょうかね。映像のAVIファイルと、音声のMP3やAACファイルなどをドロップして、generate data source from filesボタンを押して映像を登録後にstartボタンでAVI出力という使い方が一番多くなると思います。

DivX対応などのMPEG4対応家電DVDプレーヤーは、現時点(2006/02/07)では120fpsやVBR音声に対応していないものがほとんどなので、AVI1.0で出力しなければならないという点以外にもデータの作成に注意が必要となります。AVI2.0で作成されたファイルをAVI-Mux GUIにドロップしてAVI1.0で出力し直すという使い方もあることでしょう。