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そろそろAterm MR03LNにIIJmioのSIMを入れて使い始めてから半年ほどとなります。いろいろ設定を変えながら使ってみたわけですが、Bluetooth運用をすると挙動がおかしい製品だというのが一番の印象でしょうかね。
あと「マニュアルは作るの面倒だから、お前ら自分で試せ」的なのがなかなか思い切っていて潔いな……。説明されていても根本的な部分がダメなんだよなぁ。例えばECOモード。有効にした場合、どのように動作が変わるかなどの説明はない不親切さ(笑)。たぶん、スケジュールがシビアで端末の開発側とマニュアル作成側で情報交換が十分にできなかったとかの結果なんだろうと予想。
使ってみて感じた部分を列挙してみましょう。IIJmioの格安SIM運用だから、データ量が多い動画の再生は一切行なっていないので、その点はあらかじめご了承ください。また、このルーターに接続して常用的に使ったのは主にXperia GX/Z1/Z Ultra/Tablet Zです。それとPCではVAIO Zなど3台を繋いで短期間検証しました。
- Bluetooth接続での使用時にWebサイトの表示やGoogle+/Twitterの更新中など、絶賛通信中のタイミングで途中まで読み込んで勝手に通信が切断されたりすることがあるんだよね(Bluetooth接続が勝手に切れてる)。ECOモードはONでもOFFでも発生。ブチブチ切れまくる日もあれば、安定して数日使えたりしてBluetoothが不安定なことが……。
- Bluetooth接続で運用すると、SNSを常時使用状態にかなり近い使い方でも20時間ぐらい使えたりして頼もしい。まあ、安定して動く日ならばって条件があるわけだけど……。
- バッテリーの保ちを気にせずにWi-Fi運用をした場合は、特に問題らしい問題は起こらずに安定して動作していた。SNSで酷使した場合でも8~10時間ぐらい使えるという印象。
- モバイルバッテリーで充電しながらの運用も可能。ただし、完全なバッテリー切れになってしまった場合にはバッテリー残量4%以上まで充電しないと起動しない。
- リモートで休止状態を解除したら画面スリープが解除され、ポケットなどに入れていた場合はタッチパネルが反応して勝手に運用モードがBluetooth→Wi-Fiに切り替わったりすることもあって、あまりにもひどい仕様。
- 待ち受け時のバッテリー消費量が増えるものの、Bluetooth接続ではほかの省電力モードよりも動作が安定する感じだったから省電力状態をあえて「ウェイティング」にしているのに、いつの間にか勝手に休止モードになっていて反応しないことがある。※ファームウェア2.1.0では未確認なので直っているかも。
- 休止モードからの解除は、使用したい端末からBluetoothで機器検出を行なって(ペアリングしたのと異なる機器として表示されるAterm MR03LNを)ペアリングしようとすることで解除できる。つまり、メーカーが用意しているアプリを使用しなくてもこれで休止からの復帰ができます。
- 異常に硬くてカバーの取り外しが非常に面倒。毎回カバーの爪が壊れるんじゃないかと思うほど。
- ファームウェア2.0.0以降のアップデートで機能追加があったからか、最新ファームウェアにしてから通信速度が若干遅くなった気がする。2.0.0に「ユーザビリティの向上を行いました」とあるけどそんなことは感じない。「一部のご利用環境での通信の安定性を向上しました」については、トラブルとつき合いながらのBluetooth運用をしている自分の環境ではファームウェア1.2.0のほうが安定していたから、必ずしも安定性が向上するかどうかは微妙かも。
ってわけで、Wi-Fiで使うならばともかく、Bluetoothで使おうとした場合には、過度な期待はしてはいけないモバイルルーターという感じかなぁ。Wi-Fiでの運用では大きな不満はないから、長時間運用が必要な時であってもモバイルバッテリーを併用してWi-Fi運用すればいいんだろうけど、その条件だったらもっと選択肢は広かったわけで、多少納得がいかないというか。今後のファームウェアアップデートによるBluetoothまわりの安定性向上に期待といったところでしょうか。
自分は今月からモバイルネットワークのエリアが不安なエリア以外は、サポートしている無線バンドの関係で国内端末よりはエリアが狭いSIMフリー端末のテザリングでいくことにします(汗)。ダムへ行くときだけこのルーターにSIMを入れて運用しようかなと。
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