α7Sで巾着田曼珠沙華公園を撮影

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Googleフォトのアシスタントの思い出機能で、ちょうど2年前に撮影した埼玉県日高市にある巾着田の写真が出てきちゃいました。作業にキリが付いたところで、高麗駅へと出発。夜の巾着田を見に行ってみることに。夜間の撮影だからα7Sを使うことになります。タッチパネルでタッチした所にフォーカスを合わせて撮影できる手軽さから、実はα5100のほうが好きなんだけどね。

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α7S+SEL1635Zでプレミアムおまかせオートで撮影してみた写真にやや補正をかけたらこのような感じに。

曼珠沙華公園はこの時期だと07:00~17:00までは入場料300円がかかります。それで17:00を過ぎてから見る人もいるわけで、おそらくそのような人たちや暗くなるまで眺めていた人たちが高麗駅へと集まってくる中を逆行する自分。電車が遅れていたため高麗駅への到着は18:43で、すっかり暗闇。半月ぐらいなので意外と明るい月明かりでどれぐらい見られるだろうと思いながら巾着田へ。

途中で渡る橋からXperia J1 Compactで撮影してみたら真っ暗でろくに写らず。まあ、そうだよねぇ。自動販売機の明かりが多少届いている川辺の曼珠沙華を撮影してみると、かろうじてXperia J1 Compactでも見られますね。Xperia Z4ならばもっと見えるように撮れるんじゃないかと思います。

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曼珠沙華のところをα7Sのプレミアムおまかせオートで撮影してみたらやっぱり明るい。暗闇向け高感度カメラの威力を感じるシーン。でも明るすぎるので、ISO感度を800にして露光時間5秒でも撮影してみました。とはいっても、プレミアムおまかせオートでも暗闇での撮影は露光時間が長くなるため、被写体が風で揺らぐ時点で終了的な傾向があるかな。揺れがいい方向となる写真となることを祈るしかありません。もしくは撮影する数で勝負でしょうかね。

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巾着田は思っていた以上に暗かったです。歩いている途中でもう完全に肉眼で見るのはほぼ諦め。ライトは持って行っていたけれど。ライトなしだと、まだXperiaで撮影した写真のほうが見えるんじゃないかという状態でしたからね。そしてXperia J1 Compactで撮影した巾着田の様子。ライト必須の暗闇ですよ。水車小屋なんかすぐそばなのにほとんど見えません。

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水車小屋をα7Sで撮影したらどうなるのかというと、プレミアムおまかせオートだと昼間になります。ホントに。2枚目以降はISO感度1600の露光時間15秒、5秒、2秒で撮影した写真です。

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そして巾着田曼珠沙華公園。Xperia J1 Compactとα7Sで撮ってみた入口。同じ時間とは思えませんよねぇ。ただ、α7Sのプレミアムおまかせオートはある程度以上の暗さだとISO感度12800固定のようで、明るすぎになってしまうんですよね。このあたりはもうちょっとどうにかならないのだろうか?

2015-09-22_19.24.39_Sony_D5788_ISO6400_F2.0_1/8sec 2015-09-22_19.24.49_SONY_ILCE-7S_ISO12800_F4.0_1.600sec

さらに曇った日の撮影という感じにも見える完全日没後の19:30過ぎの写真。実際には暗めのライトを当てて撮影してみた2枚目のような感じなのが肉眼で見た場合の様子だったりします。

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試しにISO感度12800になるプレミアムおまかせオートとISO感度800に固定した代わりに30秒の露光時間で撮影してみた写真も撮ってみました。さすがに800はいきすぎで暗かったですね。でも現地で見たカメラの画面だと、まわりが暗すぎてもうちょっと明るい写真になっていたと思ったんだ……。

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あとは適当に撮影してきた写真を掲載しておきます。夜空が黄色いのは、シーンセレクトで夕焼けを選んでみた写真。ずいぶんと捏造してくれますね(笑)。知らない人が見たら、月が夕日に見えるかもしれません。もはや写真といっていいのかどうか……。その次の写真はISO感度800で30秒露光撮影をした真っ暗だった写真をPhotoshopで補正して明るくしたもの。どの写真も日没後の暗闇と思えないのがおかしい。

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そんな感じで、久々に暗闇としかいえないような夜間の撮影も楽しいなと堪能してきました。α7SⅡ (ILCE-7SM2)とか怖い後継機が出るけど、あまりにも高すぎるので購入はできません。ほしい気もするけど、さすがに無理ですじゃ。

半年以上α7Sを使ってみての個人的な感想ですが、暗闇での撮影が可能なことをセールスポイントにしたためなのか、ある程度以上暗いと撮った写真が明るくなりすぎてしまう癖があるんじゃないかと感じますね。マニュアルモードでいろいろいじっても、ほしい明るさになんでかうまく調整できないことがあるという。同じSonyのα5100はα7Sよりも素直な印象で意図した写真にすぐ調整できるんだけどなぁ。まだ高感度カメラのチューニングは万全ではないという感じなのでしょうか(自分のノウハウ蓄積不足でうまく設定をできていない説もあるかも)。

あと、Photoshopで画像の調整を行なう時に、α7Sだけ違う設定にしないと意図したような写真に補正できないのを何度も体験したことがあります。まだ確信は持てませんが、最近は露光時間を長くして撮影した写真で発生率が高いんじゃないかという気がするようになってきました。高感度設計ゆえに写真の1pixelあたりの情報精度がほかのカメラと異なるからかもしれません。半導体密度が同じならば、解像度に割当てるか感度に割当てるかになりますからねぇ。α7Sは解像度を押さえて感度に極振りしちゃっているから、そのあたりに影響があるのかも。

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