この記事を読むのに必要な時間は推定で最大約9分36秒で、速読ですとその半分ぐらいです。
※2022年8月においての情報であることに留意してください。
汎用性のある画像形式に変換したい
いくら圧縮効率が高くてファイルサイズが小さくなっても、編集しにくいと困ってしまいます。最終出力としてのWebPやAVIF採用ならば悪くはないのですが、編集が必要なデータを汎用的ではないデータ形式で送られると戸惑わされることがあるわけです……。
WebPの対応状況
Googleが2010年9月30日に提唱したWebP形式の画像データーは、すでに主要ブラウザでは対応が完了済みなので、Webサイトで使用するぶんには特に問題はありません。JPEG形式と比べてほぼ画質に差を感じないレベルで、25~50%ほどファイルサイズが小さくなることが多いので、データ転送量を減らしたいのならば使わない手はありません。
ところが、Adobe製品は対応に消極的で、2021年秋に発売された『Photoshop Elements 2022』でも未対応で、サブスクリプションモデルの『Photoshop CC』では23.1(2022年2月)からようやく対応したという状態。まあ、今後はElementsでもサポートしてくれるんでしょうけれど。一応、AdobeではないWebサイトからプラグインをダウンロードして手動インストールすれば、『Photoshop CS6』でも『Photoshop Elements 2022』でも使うことができましたので、自分はPhotoshopでWebPを使っていましたが。
なお、Adobeのサポート情報に参考情報があります。11年以上遅れでの対応はいくらなんでも……💦
helpx.adobe.com3 Users6 PocketsPhotoshop で WebP ファイル形式を簡単に操作できるようになりました。https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/kb/support-webp-image-format.htmlPhotoshop で WebP ファイル形式を簡単に操作できるようになりました。
AVIFの対応状況
AVIF(AV1 Image File Format)は、2019年2月19日に規格が策定された新しい画像形式。WebPへの対応に消極的だったAdobeは当然未対応なので、AVIFで画像を渡されると初見殺し状態になるんじゃないかと思ったり。JPEG形式と比べてほぼ画質に差を感じないレベルで、データサイズが⅓ぐらいになるのが魅力。でも対応アプリがまだ多くないのと、ブラウザでの対応状況的にもまだ普通に使うには早いという感じなので、この形式で渡された場合には要変換といったところでしょうか。
AVIFはWindowsだとオプションでOSでの表示には対応している
Windows10とWindows11ならば、Microsoft Storeから「 AV1 Video Extension」をインストールすることでAVIFの画像に対応できるようになります。現在のところは無料ですが、将来的にどうなるかは不明といった感じです。
変換で一番楽だと感じたのは「XnConvert」
さまざまな画像形式を相互に変換できる無料のアプリを試した感じ、「 XnConvert」がお手軽でよさそうでした。なので、今はこれを常用しています。
変換したいファイル・フォルダーはアプリにD&D
「 XnConvert」を起動したら、変換したいファイルや変換したいファイルの入っているフォルダーをD&Dすることで変換対象を指定します。アイコンをクリックしてファイルとフォルダを指定していくより手っ取り早いので、これ以外の選択肢を選ぶ人がいるとは思えない💦
出力設定の注意点
出力先のフォルダーは、自分は元ファイルと同じフォルダーにしています。同一形式への変換というようなことはしないはずなので。ファイル名の設定は、デフォルトだと[Filename With Ext]になっていることに要注意。拡張子を含む元ファイル名+変換先の拡張子(Sample.avif.pngなど)になってしまうので、元のファイルの拡張子がついてほしくなければ空白にしておきましょう。
「元画像を削除」の設定は、チェックをつけておくと削除するごとにアプリのアクティブがなぜか切り替わるため、一部のアプリに影響を及ぼすことがあるので変換中に別作業をするつもりであれば要注意だといえます。変換終了時に変換処理に成功した画像の元ファイルを削除するか問い合わせてくれればいいのに……。
対応画像形式が豊富
これまでに1度も使ったこともないよっていうようなものがいっぱい。このアプリひとつインストールしておけば、たいていは困ることはないんじゃないかと思います。
- 921 – TIBitmap
- AVIF – AVIF
- BMP – Windows Bitmap
- BMP – Windows Bitmap RGB565
- CIN – Kodak Cineon
- CSV – CSV
- DCX – Zsoft Multi-page Paintbrush
- DDS – Direct Draw Surface
- DIS – DKB Ray-Tracer
- DPX – DPX
- EMF – Windows Enhanced Metafile
- FLIF -FLIF
- FTS – Flexible Image Transport System
- GBR – Gimp Brush
- GIF – CompuServe GIF
- GRO – HP-48/49 GROB
- HDR – ArcInfo Binary
- HEIC – HEIF
- HRU – HRU
- ICO – Windows Icon
- IFF – Amiga IFF
- IFF – Explore(TDI)&Maya
- IMG – Vivid Ray-Tracer
- JIF – Jeff’s Image Format
- JP2 – JPEG-2000 Format
- JPG – JPEG / JFIF
- JXL – JPEG XL
- JXR – JPEG XR
- KRO – Kolor Raw Format
- MBM – Psion Service 5 Bitmap
- MIF – Image Magick file
- MTV – MTV Ray-Tracer
- NGG – Nokia Group Graphics
- NLM – Nokia Logo File
- NOL – Nokia Operator Logo
- OTB – Nokia OTA bitmap
- PAT – Gimp Pattern
- PBM – Portable Bitmap
- PCL – Page Control Language
- PCX – Zsoft Publisher’s Paintbrush
- PDB – Palm Pilot
- PDF – Portable Document Format
- PGM – Portable Greyscale
- PI1 – Degas & Degas Elite
- PIC – Rayshade
- PIC – Bio-Rad confocal
- PIC – Softimage
- PIC – Psion Series 3 Bitmap
- PIX – Alias Image File
- PIX – PABX background
- PNG – Portable Network Graphics
- PNM – Portable Image
- PPM – Portable Pixmap
- PRC – Picture Gear Pocket
- PS – Postscript
- PSD – Adobe Photoshop
- QRT – Qrt Ray-Tracer
- RAD – Radiance
- RAW – Raw
- RAWRAW – Raw
- RGB – Silicon Graphics RGB
- RLA – Wavefront Raser File
- SCT – SciTex Continuous Tone
- TGA – Truevision Targa
- TIF – TIFF Revision 6
- VST – Vista
- WEBP – Wireless Bitmap(level 0)
- WEBP – WebP
- WRL – VRML2
- XBM – X11 Bitmap
- XBM – X11 Pixmap
- YUV – YUV 16Bits
- YUV – YUV 16Bits Interleaved
しかしなぜかDNG形式の画像には対応していない……。
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