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相続税対策にイイからと進められて、融資先を探している銀行が積極的に支援しているから、賃貸アパートなどが過剰供給され始めている時代。今から不動産は買うべきものとは思えないわけだけど。買うにしても価格がもっと安くなってからでよいはず。
そんな中で見かけたのが、上記のおそろしいニュース記事。こういう記事が出てくると、不動産価格の天井は近いんじゃないかという気がします。
築28年や築19年のマンションを今から購入って、ちゃんと調べたのだろうか。修繕積立金の積み立て状況、実際の建物の状態と長期修繕計画などを調べておかないと危険のような……。修繕積立金が不足していたら、どこかのタイミングで修繕積立金の値上げがあるか、大規模修繕工事の時に管理組合で不足分の金額の臨時徴収があるかもしれない。特に後者は返済計画や生活に影響しますよね。
大規模修繕工事はだいたい10年周期だったと思うけど、時と共に建築部材や工法が改善されてきているから、普段から状態が良好に維持管理されていれば、新しい建物ほど周期が若干長くなっているはず。築年数が結構いっている建物は安くても長期的に見ると大変な目に遭いそうだと危惧してしまう。ニュース記事中に出てきている買った人は騙されていないか心配。固定資産税の支払いもあるし、住民税は固定資産を持っているということで高くなるし、会社を辞めたあとの国民健康保険税も固定資産があると高くなるから、不動産を持っていると税金3重取りまであるんですよね。そこまで理解した上で買っていることを祈りたい。
2020年の東京五輪・パラリンピックの選手宿舎をリフォームして販売される物件や、生産緑地の2022年問題もあるから、人口減少時代に大量供給されたら賃貸は値下げ競争が熾烈になるし、分譲も「立地が悪いと負の資産」になりかねないんですよね。路線バス前提の場所だと、減便や路線廃止が将来発生したら詰みますし。
あと、立地がよくても機械式駐車場のマンションだけは避けたほうがいいとだけは伝えておきたい。お隣のマンションが築10年ぐらいからメンテナンスで苦労しているという話を聞いたことがある。法的な義務づけもあって、駐車場利用者が減ったから撤去しようというわけにもいかない可能性もあるようですから。
ひとり暮らしの場合は、足腰を痛めたとき特に大変だから、不動産を買うのならば近くで生活必需品を確保できる環境になっているかも考えておくべきかもしれません。
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