小手指の治水最前線を確認してきた

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小手指駅から少し西にある西武鉄道の小手指車両基地。その近くには、所沢市が管理している砂川堀北野調整池があります。普段はショボい流れでしかない砂川堀ですが、大雨になると水量が激増して下流が氾濫してしまうのを防ぐためと、小手指駅周辺の冠水防止のために整備されている調整池。洪水調節は自然越流式。最大貯水量は5.7万㎥となっています。容量が意外と大きいんですよね。

今回は台風の影響で、所沢市周辺では1日で400~600㎜の降水量となる場所もあるかもしれないとの予報があり、平年の8月ひと月ぶんの降雨量の1.5~2倍なんでいう冗談でしょって情報を見ていたため、小手指に住んでいるならば調整池の状態の確認をしておくべきだと思い、雨が弱まってきた頃から様子を見にいってきました。東京株式市場が終わったからというのもあったかもしれない(指値買い注文は1円差で買えなかった……ぐぬぬ)。

※この日の撮影機材はSonyのコンパクトデジカメDSC-HX90Vです。

まずは小手指駅南口から線路沿いに進んで行った先(15:53)で、通行止めで所沢市の職員が迂回路を案内していた場所からズーム撮影してみた様子(ブレた💦)。砂川堀北野調整池(第三調整池)から水が溢れて道路が冠水しています。この時間は膝ぐらいまでの水深だったらしい。もうちょっと近くから撮影してみたかったんだけど断られたので、迂回路で第三調整池の上流側を見に行きます。

こちらも通行止めでしたが、ピークは越えていたからか、膝まで水につかる覚悟があるならば通れますとのこと。近くから撮影したいだけと伝えたところ、気をつけていってくださいといわれて許可が出ました。おかげで調整池が満水の様子を撮影できたかな。最も氾濫していた状態からはかなり水が引いた状態であることは、道路に残る土砂や流木で確認することができました。市の職員以外に、通行人の女性が膝まで水につかりながら歩いてきたのを見て驚いたというか。

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もうちょっと違う角度から見られないかなと、迂回して見てまわろうとしました。第一調整池も当然満水。かなり酷いことになっていたかな。第一調整池の西の道から第二調整池のほうに回り込もうとしたんだけど、道路横幅いっぱいに割と深めな水たまりができていて断念。

ちなみにこの日はかなりの長時間、西武鉄道が小手指駅~飯能駅での運休をしていたため、歩いて帰ろうとかタクシーでって人がいたわけです。自分の後ろをずっと着いてきていた方がいたのですが、所沢西高のところで話しかけられ、西埼玉中央病院から狭山ヶ丘のほうへ抜ける道を教えることになったという。自分は自宅から割と近い砂川堀北野調整池の様子を確認するために歩いていたから、申し訳なかったなぁ~。砂川堀北野第三調整池の上流側なんか完全に寄り道になっちゃったよね💦

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西埼玉中央病院のほうの道からも回り込んでみようとしたところ、こちらも道がすべて水がたまっているエリアがあって断念。諦めて戻ることにしました。帰路で最初に撮影した場所からもう一度ズーム撮影。ほぼ水が引いていたため、冠水はほぼ収束しそうだなってことで急いで小手指車両基地の北側へ。北側の様子も確認しておきたかったですから。車両基地の下を通っている通路……。当然ですが水路になっていました。個人的に驚愕したのは、水路になっているこの通路を歩いてきた若い女性の方がいたこと。チャレンジャー過ぎるでしょ。水路と化した地下通路を撮影時に居合わせた防犯パトロールの方の話では、水路になってしまったのは17年ぶりとのこと。それぐらい滅多にない規模の被害になっていたんだなと把握。

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小手指陸橋を渡って帰ろうかと思ったときに、ふと見たら通行止めが歩行者には解除されていたので、またも砂川堀北野第三調整池へと歩いて行きました。調整池から溢れた濁流が来た今回の限界点を確認し、小手指車両基地の下を通る通路のほうへ。やはり酷いことになっていました。北側から見たときとは時間にして13分ほどしか差がありませんが、通路内の水は激減しているのを確認。第二調整池と第三調整池からはまだチョロチョロと道路へ水が漏れ出していたけれど、道路よりも水位が高い状態からの流出量としてはたいしたことなし。安心しました。ただ、所沢市の職員の方は、調整池から水が溢れて道路が冠水したのは今回が初めてだといっていたのが気になるところ。通路が水路になることはあっても溢れたことはなかったという解釈でいいんだろうか。

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今回は自分が今のところに住み始めてから最大の降雨量でピンチかもしれないと思って調べに行ったわけですが、自宅のほうまではこの規模ぐらいの降雨であればまだまだ余裕があるなと安心をすることができた感じがします。ほっ。

ただ、所沢市的には、調整池から溢れだしたことが計画値以上の雨量で誤算だったと思うので、治水計画を見直す必要が出てきてこの先ちょっと大変そうかもしれませんね。

動画も撮影してあるので興味のある方はご覧くださいませ。


撮影から24時間後の様子も見てきました。だいぶ水は引いていましたが、まだ流れの勢いはありましたね。

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