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これまで何度かコンパクトデジカメのDSC-HX60Vでは月を撮影していましたが、αでは撮影していなかったな……と思い、撮影してみることに。とはいえ、月を狙えるような望遠レンズは持っていないから、どれぐらいで撮れるのかも不明なままにとりあえず試してみたという。
※今回は三脚を使わずに、すべて手持ち撮影をしています。
DSC-HX60V
まずはお手軽に撮れるDSC-HX60Vでの写真から。プレミアムおまかせオートにして、コントロールホイールを下押し。そうすると明るさ、色合い、鮮やかさを調整できるので、明るさを最低に落して明るい月の撮影に備えます。その後は月へ向けて最大ズーム。光学30倍+全画素超解像ズームで60倍にして撮影するだけ。簡単。光学30倍ズームでの撮影だとプレミアムおまかせオートでは月齢によってはうまく撮れません。
今回は光学30倍ズームでは明るすぎてうまく撮れなかったため、DSC-HX60Vのマニュアルモードでも撮影してみました。ISOは400に固定、シャッタースピードは1/200秒、F値は6.3に設定。この設定で光学30倍ズームと、光学30倍+全画素超解像ズームの60倍で撮影した写真です。
α5100
次にα5100で撮影してみた月の写真です。α5100はAPS-C機ですが、今回の撮影ではレンズに35mmフルサイズ用のFE 24-240mm F3.5-6.3 OSS SEL24240を使用しました。APS-C機にフルサイズ用のレンズを使うと、センサーサイズの違いから、35mmフルサイズ機で撮影した場合と比べて1.46倍ほどのズームがかかりますから。月を240mmで撮影しますが、APS-C機での撮影だと写真は約350mmほどで撮影したものとなります。こちらはマニュアルモードでしか撮影がうまくいかないので、ISOは200固定、シャッタースピードは1/200秒、F値は6.3で撮影してみました。月齢で変化する月の明るさにあわせてF値を調整する感じでよさそうです。
α7S(参考用)
同じ日に撮影していないのと、薄く雲がかかっていた日だったので月がややぼやけてしまっているから参考程度にしかなりませんが、一応掲載しておきます。240mm程度のレンズでは月の撮影には不十分というのもありますが、暗闇を撮るために高感度へと割り振った設計のα7Sは解像度がそれほど高くないから、撮影した写真をトリミングして使うのも……って感じですからねぇ。そもそもα7Sで月を撮るなんてのは、自分は最初から考慮していません、はい。ISOは400固定、シャッタースピードは1/160秒、F値は6.3に設定して撮影した写真です。
月の撮影用設定メモ
以上の結果から、月の撮影ではISOを200~500あたりにして、シャッタースピードは手持ちだと1/200ぐらいまで上げて手ぶれを抑え、F値で月の明るさを調整し、色合いはホワイトバランスで調整するという感じでしょうかね。三脚を使うことが前提ならばまたちょっと変わってくるんでしょうけれど。設定を忘れて試行錯誤のやり直しは嫌なので、ホタルに続いて一応メモっておきます。
それにしても、高倍率の望遠レンズの価格を考えると、高倍率を売りにしているコンパクトデジカメを買ったほうが安くてズーム倍率も高いんで、個人的には高倍率ズームでの撮影はコンパクトデジカメでいいんじゃないのかと感じていたり……。
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