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Xperia™アンバサダーで借りているXperia Z4を使っていて思うのは、Sonyががんばっているのはわかるし過去の端末より細かい部分まで改良されていてかなり便利になっているのもわかるんだけど、発熱が激しいCPU(Snapdragon 810)がすべてをぶちこわしているような気がしていて残念なんですよね。
実際に使ってみるとバッテリーの保ちは優秀です。動画再生を3時間ほど行なってみても端末はたいして発熱しないし、バッテリーの消費も意外と少ないから動画再生では問題なさそう。しかも、画面が従来の端末よりも明るい状態でも消費電力が減っています。待ち受け状態であれば消費電力はかなり少なく、充電間隔は長めでも大丈夫なんじゃないかという感触なんですよね。ここまでならば素晴らしいで終わるんだけど。
でも、これらはすべてCPUが発熱していない状態ならばという条件付。CPUが高温になってしまうと、バッテリー消費は従来端末よりも倍速なんじゃないかという勢いで減っていくという……。カメラを起動しているとすぐに高温になるし、断続的なモバイルネットワークでの通信でも高温になって目眩がしちゃいます。NFCマークあたりが熱くなってしまうんですよね。なんでこんなに駄目なCPUを採用してしまったのやら。
発熱しない状態ならば最強クラスって感じの端末に思えるんだけど、CPUの発熱でかなりの機能制限がかかるというのでは特定条件下だけでしかフル性能を発揮できないわけで、微妙な端末としか思えないという。これは同じCPUを採用している他社の端末も同じなんだろうけど。こりゃ、林檎ユーザーが増えるんじゃないのかな。今夏のAndroid端末はどれもハードに使うユーザー層には厳しい気がしています。回避策は、CPUを高温にさせないように運用をすることかなと。Xperiaの場合は、プレビュー映像で負荷が増えたカメラは撮影する瞬間だけの起動にして動画は撮らないとかね。
ハードに使わない人は普通に使っていても問題が起こらない可能性があるけど、ハードに使う人も運用で気をつければある程度はなんとかなりそうかなっていう気はする……。でも、そんなことを気にして運用する必要があるならば、前代のXperia Z3(あるいはサイズが小さくてもよいならXperia A4を)使ったほうが楽でいいんじゃないかと思ってしまうのは自分だけじゃないと思います(苦笑)。運用をどのようにしてもCPUの発熱を避けられないのはゲームをするユーザーでしょうか。その用途では端末高温確定でどうにもならないような……。
水滴でタッチパネルが誤動作しなくなったというのは、雨の時に出かけて濡れながら実体験してきました。水滴に邪魔されず、ホントに普通に操作できますね。この点は本当に素晴らしいです。
あとCPUの低速コアと高速コアの制御がうまくできていない感じがします。ハード的な問題なのかOSの制御部分が問題なのかは不明。たぶん他機種でも発生していると思うのでXperia固有の問題ではなさそう。低消費電力にするための低速コアでの実行中(推定)に、処理が重いアプリを起動するともたつくんですよね。Xperia Z1よりもトロく感じるシーンもあってストレスがたまります。とはいえ、一度高速コア側での実行(たぶん)に移ると、Xperia Z1のAndroid 5.0.2よりも超快適なサクサク動作なんですが……。
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