Xperiaのカメラに実装された背景ぼかしを試す

この記事を読むのに必要な時間は推定で最大約6分23秒で、速読ですとその半分ぐらいです。

2014年4月23日にSony Mobileから「背景ぼかし」のXperiaカメラプラグインが公開されました。Xperiaカメラプラグインに対応している機種ならばインストールして使用することが可能です。Xperia™アンバサダー・ミーティングの時に近々公開できるのではないかといっていた機能が公開されたことになります。もうXperia™アンバサダーのモニターでXperia Z Ultraを借りていた人が返却したであろうタイミングというのが間が悪い気がしますけれど。


背景ぼかしは、撮影時にタッチした部分にフォーカスし、それ以外の部分をぼかす処理を行なって対象を引き立たせる機能です。ちょくちょくお出かけしている飯能市で、さっそくXperia Z1(C6903)にインストールして試してみました。

少し試して気付いたのは、このプラグインを使った場合に注意しなければならないこととして、公開されたver.1.2.6では、Exif情報が埋め込まれていないようであるということがあります。Windows7のファイルのプロパティーやいくつかの画像編集ソフトでチェックしてみたものの、位置情報どころかすべての情報がありませんでした。この点をあらかじめ覚悟しておかなければなりません。

また、ぼかしの強度を指定した後の保存時にかなり時間がかかるので、保存中の待ち時間によって次のシャッターチャンスを逃す可能性がないとは言い切れないので、それにも注意が必要でしょうね。ぼかしの処理ができなかった場合には、撮影データは破棄されるのではなくExif情報はないものの画像自体は保存されていたので、完全に撮影がなかったことにされたりはしないのでその点は大丈夫。


まずは全然ぼかしが効かなかった撮影例からいきます。共通しているのは、おそらく対象オブジェクトが大きすぎるか、形状が細かすぎるということでしょうか。細かいオブジェクトは輪郭の抽出が困難だから仕方ないかなと思います。ポストと石碑は処理してもらいたかったなぁ。

ポストの投函口付近にフォーカスを合わせるように指定して失敗。

向きかと考えて別角度から撮影し直しても失敗。

中央付近を指定したものの輪郭と判断される形状が複雑すぎたのか失敗。

左側の大木にフォーカスを合わせてぼかし処理を仕様として失敗。でもこれはぼかす必要がない構図だから失敗しても影響はないかな。

残念ながら石碑部分をタッチして指定していたものの処理できず。

水飲み場もうまく処理できずでした。


続いてぼかす範囲がおかしかった写真となります。

一見成功しているように思えますが、よく見ると右上の方とかぼかしている部分が変です。

天覧山の標識「覧」のあたりをタッチして指定。おかしなぼかし方となりました。

石碑手前の献花されている花をタッチ。ぼかす範囲がおかしくなります。


最後にうまく背景をぼかすことができた写真です。

サボテンをタッチしてガラスの向こう側をきれいにぼかすことができました。

中央やや右上をタッチして、その枝の花と葉だけ引き立つようになった写真。中央やや左にぼかし処理が行なわれずに浮いているものがありますが、ご愛敬ってことで……(笑)。

中央をタッチしてうまく背景をぼかせた写真。

中央をタッチして背景がきれいにぼけた写真。


うまく背景をぼかすことができないことがありますが、今後の改良で改善されていくのではないでしょうか。個人的にはタッチして引き立たせたい対象を指定するだけでなく、対象としたい部分を当たり的に(タッチペンなどで)囲む指定をできるようにしたほうが境界としたい部分がはっきりして、背景をぼかす成功率が高くなるんじゃないかと思うんですけれど。そのような仕様に対応しないかな?

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