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ハンドルバーマウント SPA-HB10

(2012/08/04)

自転車のハンドルにスマートフォンを取り付けようというマウンターを購入してみました。スマートフォンのGoogleマップナビを使えば、見知らぬ場所まで迷わず行けるわけで、あちこちへ出かけるのが楽しくなるんじゃないかと思ったわけです。気分転換にもなるし、運動不足の解消にも繋がるから健康のためにもよいだろうと……。そんなわけで、SONY製のSPA-HB10を発売日着で購入するという無謀な行動に出てしまったのであります。

特徴は以上のような感じ。メインで使っているスマートフォンがSony EricssonのXperia acro HDだったため、SONY製のものを選んでみたというだけで、これじゃなければダメみたいなものはまったくなしでした。自転車用のマウンターは、防水対応の製品など他社からもいろいろと発売されています。充電できるものなんかもあるようですね。まあ、各製品を軽く調べた感じでは、Xperia acro HDのように横にスリープからの復帰ボタンが付いている機種だとセット前にナビの設定を終わらせておかないと駄目なんじゃないだろうかとか思ったので、高いこの製品を選んでしまったともいいます(苦笑)。

本製品は自転車のハンドルバーに固定するクレードルとスマートフォン用のケースで構成されています。ケースは密閉型ですが防水性能はありません。背面のマジックテープを剥がしてスマートフォンをケースに入れて、クレードルに取り付けることになります。落下防止用にケースにはストラップが付属しているので、自転車のハンドルにストラップを通しておけば、万一の際に落下を防止できるというわけです。

自転車への取り付けは、自転車のハンドルバーに合わせて3種類用意されている取り付けクッションから適切なものを選んで、六角レンチを使ってクレードルを固定するだけ。微調整は付属の調整シートを使って行ないます。YAMAHAの電動アシスト自転車2012年モデル「PAS ナチュラS」では、一番口径が小さくなる取り付けクッションに薄い調整シートを使って無事固定できました。取り付けたクレードルに、上からカチッと音がするまでケースを下げれば無事取り付け完了です。作業時間的には10分ほどでしょうか。なお、このタイプだと、ケースは簡単に取り外せるからスマートフォンをケースごと取り外して持ち運べます。盗難に遭わないためにも、出先ではケースを取り外して持ち運んだほうがよいでしょう。ケースを失ったら役に立たないクレードルだけになってしまいますもんね。

さて、実際の使い勝手はどうなのでしょうか? ここが一番重要な部分ですよね。結論から言うと欠陥製品でした。致命的な問題があって実用に耐えません。この製品の開発者と責任者は絶対にこの製品を試していないと断言できます。ケースの透明フィルム部分が話になりません。多少タッチパネルの反応が悪くなるのは仕方がないし、購入前から容易に予想できたので許容範囲内だったのですが……。Xperia acro HDの輝度を最大にしておいても、晴天時はケースのフィルムで太陽光が反射し、まったく画面が見えません。アホですか? もうそれだけでこの製品は晴天時の実用性が皆無。曇っている日と夜間限定という仕様になっちゃってます。

ほかには、密閉されているから音声ナビが聞き取りにくいので、Bluetoothのヘッドセットを利用していない人にはちょっと厳しいかもしれないなってのもあります。また、夏場の昼だと、1時間弱のナビをさせたりすると熱が籠もってしまい、スマートフォンがかなり熱くなることに注意が必要です。目的地に到着した時にカメラで撮影をしようとしたら、本体温度が高いのでカメラ機能は使えませんって警告文を初めて見てしまいました(笑)。まあ、放熱の問題はケース背面に小さい穴をいくつか開ければ解消できそうですけれど。

晴天時に画面を見ることができないという致命的な欠陥がある製品なので、お薦めはできないなって感じですね。他社の類似製品を選んだほうがよいのではないでしょうか? はぁ……、またSONY製品で痛い目にあってしまったじゃないか(笑)。