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Qライトマルチ3 SL-370-S

人が近づくと自動点灯するライトがあると便利です。暗い玄関や廊下のダウンライトにセンサー付きのソケットアダプターが販売されています。過去に「Qライトマルチ SL-360」を紹介しましたが、今回はその後継となる製品「Qライトマルチ3 SL-370-S」を試してみました。コンセプトは同じですが調光部分がなくなって簡略化されている製品と認識しておけばよいかと思います。

一般的なE26口金ソケットに取り付けるだけでOKというお手軽さはそのままに、消費電力の少ないLED電球が標準で付属しているという製品です。付属しているLED電球は、消費電力4.3Wで40W相当の昼白色タイプ「KOHA KLL4-100VNN-01」でした。「Qライトマルチ3 SL-370-S」自体は10WまでのLED電球と13Wまでの電球形蛍光灯にも対応しています。白熱球には対応していませんが、この製品を使おうと考える人は白熱球は購入することもないでしょう。白熱球に未対応なのは問題なしです。

しかしながら、試しに手持ちのPanasonicのLED電球「LDA7D-A1」を取り付けてみたところ、反応しませんでした。ほかに手持ちのLED電球がないので、どちらが問題なのかは不明です。近所にLED電球を貸してくれるような人がいれば試してみたい気もするんですけどねぇ。

さて、ここで気になるのはソケットアダプターのサイズです。本体は直径114mmで高さは100mmとなっています。天井埋め込みのダウンライトの場合、「Qライトマルチ SL-360」と比べて14mm余計に幅を取り、高さが5mm減っているのが問題となるケースがあるかもしれません。

うちの場合は幅があってそのままでは取り付けられず、E26口金用ソケット延長アダプターを必要としました。選んだのは200円弱のPanasonicの「電球形蛍光灯用アダプタKA1」です。これを使うことでE26口金を34mm伸ばしてギリギリで使用できました。

サイズ以外では、センサーが使う待機電力が0.3W以下となり、「Qライトマルチ SL-360」の1/3ほどと省電力になっています。これは嬉しい点でしょう。機能のほうは白熱球を使えない仕様となったのにあわせて、ゆっくりと点灯・消灯するモードと30%の調光が廃止されました。点灯時間は10秒、1分、3分に加えて10分が用意されています。点灯中に動きを感知すると点灯時間が自動延長されるのはそのままです。

ただ、センサーの待機電力を抑えた副作用なのか、希にセンターの反応が鈍くなることがあるみたい。延長ソケットのせいかもしれないし、節電で熱を遮断する服を着ているから熱源を探知する赤外線センサーの反応が遅れているのかもしれないけれど。

設定できること

この製品は使用する場所にあわせて設定を変えられるようになっています。必要に応じて設定を変更して使いましょう。いちいち取り外したりしなくても設定が変更できるようになっているのがいいですね。

点灯照度設定
:明るさに関係なく常時点灯する。本製品を購入する人ならば通常は使わないでしょう。
:夕方ぐらいの少し暗くなった程度から点灯を有効にする。
:夜間の暗闇状態で点灯を有効にする。通常はこの設定で使います。
点灯時間設定
10秒:自動消灯までの時間を10秒にします。玄関、廊下、階段などで有効な設定です。ただし、ランプに電球形蛍光灯を使っている場合は寿命が短くなるのでこの設定は避けたほうがよいでしょう。
1分:自動消灯までの時間を1分にします。無難な設定です。
3分:自動消灯までの時間を3分にします。トイレや洗面所向きの設定です。
10分:自動消灯までの時間を10分にします。トイレや洗面所向きの設定です。

やっぱりあると便利

LED電球は瞬間点灯だから、センサーの範囲に入るとパッと明るくなるというのがいいですね。自宅は玄関と廊下の2カ所がセンサーで点灯するようにしたので、歩いているだけでスイッチを押さずに自動点灯して非常に快適な状態です。うちの場合は、トイレと洗面所は普通にスイッチを使ったほうがよさそうだから、もうこれ以上はいらないかな。センサーが壊れたら買い換えるぐらいに考えています。廊下は点灯時間を3分にしていましたが、しばらく使っていて1分がよさそうに感じたので設定を変更。これでさらに快適になるんじゃないかなぁ~。ちなみに、付属しているセードは使っていません。これを使うと36~38mmぐらい延長しないと取り付けられないので、E26口金用ソケット延長アダプターを買い足さなくちゃいけなくなってしまうし、ないほうがすっきりしていていいかなと思っていたりします。

それにしても不安なのは、付属のLED電球が切れた場合に使えるLED電球がどれなのかが現時点でわからないことですね。E26口金用ソケット延長アダプターにPanasonicのLED電球を直接取り付けた場合は問題ないので、本製品を間に挟んだときにだけ点灯しなくなっているのは間違いありません。困ったものだ……。

※もっとも、LED電球の寿命は多くの製品の場合40000時間あります。廊下や玄関に使うのであれば1日に1時間も使わないんじゃないでしょうか。仮に1時間とした場合、40000日の寿命があることになり、100年以上になります。実際問題としては、この製品のセンサーが壊れるか、LED電球の電子回路が壊れる可能性があるとはいえ、1度交換してしまえばもう電球を交換する機会はなくなるかもしれません。