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Microsoft Reclusa Game Keyboard

発売直後に店頭で触ってみたら非常にキータッチが気に入って即座に予備用と合わせて2つ購入し、それ以来ずっと愛用していたMicrosoft Internet Keyboardがついに2009年2月に予備のほうも壊れてしまいました。その後継となるキーボードを検討し、購入してみたのがこの製品です。

注目したのは反応速度とギミック

世界中のプロゲーマーから高い評価を得ているというRazer社とMicrosoft社が共同開発したゲーマー向けのキーボードが本製品。キータイプがしやすいMicrosoftのキーボードの流れをくんでいる上に、キー反応が早いのであればゲーマーじゃなくとも注目というわけです。キーの打ちやすさと反応速度の早さは原稿を書くのに役立ちそうだと判断したので、壊れたキーボードの代わりに使用すべく購入してみたのであります。

実際に使ってみると、愛用していたMicrosoft Internet Keyboardと比べてやや深くキーを押さないといけないのに最初は戸惑ったものの、すぐに慣れました。キーピッチが同じなので押す力加減を合わせるだけでよかったですからね。念のためにひと言書き加えておきますが、このキーボードが深く押さないといけないというわけではないと思います。予備の予備で所持していたキーボードよりは軽く押しても大丈夫だったので、長年使い続けていたキーボードに自分の手が慣れ親しみすぎていただけということです。まあ、予備の予備までキーボードを用意しているのは、〆切間際の夜中に原稿を書いている時にキーボードが壊れたら困るからですね。同様の考えでPC本体も予備2台を用意しています。

キーボードが青く光るギミックのほうは、完全に趣味の世界でしょう。キーの刻印部分からも光は漏れていますが、かなり部屋を暗くした場合以外はキーのまわりが光っているだけに見えるため実用度は微妙かと。そして、このギミックのためにデバイスマネージャを見た感じでは本製品はUSBから400mAほど持っていくようですね。そのため、本製品の右上と左上にそれぞれ1つ用意されているUSB端子は両方合計で100mAしか余力がない感じ。消費電力の多いUSB機器は本製品のHub経由で接続することはできないかもしれないので、その点にはあらかじめ注意が必要かな。

あまり期待をしていなかったパームレストは、意外なことに堅いプラスチックではなく柔らかい素材だったので、長時間キーボードを使っても手の疲れは溜まりにくい感じだ。自分の場合は実際に原稿を書いているときの疲れが軽減されているので、嬉しい誤算だった。Microsoftのキーボードは競合他社製品よりも高いけれど、長時間使う人だとこういった面での細かい使い勝手で違いを感じられるんだよね。逆にそういった意味では長時間連続で使わない人には過剰スペックだと思いますけれど。

特殊キーの使い勝手は?

キーボードの左右に特殊なキーが用意されているので、通常のテンキー付きフルキーボードよりも横幅を取ってしまい、使用場所によっては困る可能性もあることは否定できません。535mmの横幅は一般的なものと比べて65~75mmほど幅を必要としますから。

その横幅の増大と引き替えに得られるものは、左右それぞれに6つの機能。片側に3つの通常ボタンと、上からだけでなく横押しも可能な2つのボタン(バンパーキー)、そして1つのジョグダイアルです。初期状態では左側のジョグダイアルはアプリケーションの上下スクロール、通常ボタンはブラウザホーム、メール、Media Player、バンパーキーはコピー(Ctrl+C同等)とペースト(Ctrl+V同等)となっている。上下スクロールとコピー、ペーストはブラウザやエディタ類で大活躍してくれることだろう。右側のジョグダイアルはボリューム調節、通常ボタンは再生/一時停止、ランダム再生、メディアのイジェクトに割り当てられている。右側バンパーキーは再生メディアの前後の送りだ。右側の機能はともかくとして、左側のほうはゲームじゃなく通常のアプリケーション使用でもかなり役立つんじゃないかな。

各キーの初期設定では主にMedia Player(およびiTunes/Real Player/WinAmp)向けに設定がチューニングされているが、これらはユーザーが好みに合わせて機能の割り当てを変更することができる。通知領域かコントロールパネル内から呼び出せるRazerでキーを押したときに処理する内容を選ぶことが可能だ。

何か押したキーで単純に何らかのプログラムを起動したければ、「プログラムの起動」をクリックして、起動したいプログラムのファイルを指定すればよい。自分は愛用していたMicrosoft Internet Keyboardにあった電卓の起動キーがなかったので、L2キーには電卓を起動するようにしてある。メールはGmailを使っているからL2キーの初期設定は不要なものだったからね。

そして、ゲーマー向けのカスタマイズとなるマクロキー機能は、機能を割り当てたいボタンを選んで、新しいマクロ割り当てをクリックして実際に押したいキーを順番に押していくだけでOKだ。タイミングが早すぎるとうまくいかない可能性を考慮した間隔調整の50ms/100ms/150ms/200msがボタンとして用意されているので、それらを利用していくとよいだろう。ちなみに、画像の設定例は2のショートカットを呼び出してF2F3F4を押して、1のショートカットを呼び出してF2を押すようにした例だ。こういった特定の処理をまとめて1つのキーで実行できるのが本製品の魅力ということになる。

実際のところは、状況によって押すキーが変化するであろうゲームで、このような特定の組み合わせを使うことがあるかというと疑問を感じるのだけれど、自分がそういう設定で効果を得られるゲームをプレイしていないだけかもしれないからねぇ。製品付属CDから専用ツールをインストールすればそういうこともできるということで紹介しました。なお、専用ツールをインストールしなかった場合は、左側のジョグダイアルの機能である上下スクロールと、キーのカスタマイズが行なえません。

2週間ほど使った感じではキー反応の早さは実際に早くて悪くないし、タイプ時の感触も自分はかなり気に入ったので、壊れたときに備えてもう1つ買おうかなと思っていたりするキーボードだったりします。実際にキーボードを触れる店頭で試してキータッチが気に入ったら購入してみてはいかがでしょう? 入力効率が向上するかもしれません。このキーボードに問題があるとしたら、なぜかスリープボタンが用意されていないということですかね。