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SANYO Ni-MH2500

リモコンや時計など多種多様な用途で使われている乾電池。その多くはアルカリ乾電池なわけで、サイズ的には多くの場合は単三乾電池です。とはいえ、別にアルカリ乾電池が電池の全てではありません。二次電池といわれる、充電器で充電可能なニッケル水素電池もあるわけです。充電可能回数は500~1000回ほど。アルカリ乾電池を充電する充電器も売られています。アルカリ乾電池への充電可能回数は10回程度のようですが。

VALUESTAR G typeSでマウスとキーボードがワイヤレスになったのですが、約1カ月ほどでマウスの単三電池2本を消耗していくのに恐怖を感じて二次電池の検討を開始。そんな中、今回選択したSANYOのニッケル水素電池Ni-MH2500は、2500mAhを実現した大容量の二次電池。充電器NC-MR57とセットで使います。単三形ならばHR-3UF-4BP(2500mAh)、単四形ならばHR-4UF-4BP(900mAh)など。二次電池は充電器とセットで使わねばならないのが悩みどころ。なにぶん、充電器が充電できる電池には型番指定があります。新しい充電器は古い型の充電池への充電はある程度サポートしていますが、充電器よりもあとに出た最新の充電池を充電できるとは限りません。何個電池を一緒に購入しておけばよいのかが悩ましいところでしょう。

電池容量

意外によく知らないのが電池容量。というか普通は気にしません。デジカメの普及と共に電池の改良も進んだような気がしますが、一般的なアルカリ乾電池は、それぞれどれぐらいの容量があるのでしょう?

このあたりは普段気にしてなかったため、よく知らないので全く確信が持てません。販売されている電池に容量を明記したものはあまりないようです。ネット上の検索では、2000年頃においてだいたいアルカリ乾電池で単一:9000mAh、単二:5000mAh、単三:2400mAh、単四:1500mAhのような数値が引っかかりました。製造しているメーカーの公表値ではないので信憑性は不明。情報を拾っていくと単三は1800~2400mAhぐらい、単四は800~1500mAhぐらいで説明しているページが多い感じだから、それぐらいなのでしょう、たぶん。

向き不向き

電池の種類によって用途に向き不向きがあります。平均消費電流や連続使用時間によって変化するので用途に合わせて使い分けるのが経済的です。個人的にはそんなに使っているのか疑問ですが、電池は1人あたり年間70本ほど消費するといわれているので、電池の消費量が多い人は二次電池を購入したほうがどの用途でもお得なのかも?

マンガン電池
安価だけど電池容量が少なく、大きな電流を必要とする機器には向きません。しばらく休ませると電池容量がやや回復するので、リモコンや懐中電灯など、1回あたりの使用時間が短いものに向いているようです。
アルカリ電池
大きな電流を求められる機器に向いている大容量の電池。平均消費電流が70~100mAある機器にも向いています。瞬間的に大きな電流を求めるデジカメには向いてません。
ニッケル水素電池
充電可能な二次電池。最近はアルカリ電池と遜色ない容量があるようです。その性質上ほかの電池よりも自然放電が多いので、30mA程度までの低電流の機器に使った場合は連続使用可能時間がほかの電池よりも短くなります。
高価ですが、仮に充電器セットの単三4本のN-MR57Sをメーカー希望小売価格8925円で購入したと仮定して、4本×500回で2000本相当と計算すると1回あたりの単価は4.4625円+推定電気代1~2円とかなりお得感が……。充電器は1個でいいので、購入する充電池を買う数が多いほど単価は下がっていきますが、元を取るのには長期間掛かるのを考えると微妙。
ニッケル水素電池は、電池が切れる直前から急激に電圧が低下します。電池切れ警告が出る前にいきなり電源が切れる可能性があるため、携帯ゲーム機には使用しないほうがよいでしょう。セーブする前に突然切れたら悲惨です。

ちなみに、消費電力が低そうなワイヤレスマウスの場合ですが、ニッケル水素電池に不向きな用途であったため、30日間持ったアルカリ乾電池の約1/3ほどの12日で消費しました。消費量が3倍になるとはいえ、それでもこの用途においての維持費がだいぶ節約できそうです。長期的にみるとかなり節約できそうな予感。

購入直後とはいえ放電がそれなりに進んでいたのではないかと思い、充電器でフル充電してから再検証してみました。その結果、ワイヤレスマウスは20日で電池切れ警告となり、2/3ぐらいと意外にも健闘することが判明。これぐらいであれば苦手分野でも選択肢として悪くないのではないでしょうかね。

急速充電器

リフレッシュ充電機能があるNC-MR57と、リフレッシュ充電機能のないNC-M57があります。単三形、単四形兼用で、左右両端のどちらかに1本、あるいは両端だけに2本をセットすると倍速モードで充電可能です。NC-MR57は右側にリフレッシュボタンがあり、3秒押し続けることでリフレッシュ充電機能が有効になります。

単三形は倍速時は約125分、通常時は約280分、リフレッシュ充電時は約520分の時間が必要となります。単四形は約185分です。充電中は「ジー」というような音がしますが、少し離れれば聞こえない程度のものなので、気になる場合にはちょっと離れた場所のコンセントに繋ぐとよいでしょう。充電が完了すると充電ランプが消えます。充電池の寿命が来ると高速に点滅するので、そのようになったらその充電池はリサイクル行きです。

究極の充電池ともいえるeneloopが出ているので、eneloopの使用をお薦めします。もうちょっと早く出てくれればよかったんだけどなぁ~。